講演情報
[15-O-J006-06]口から食べる幸せを思い出してもらいたい家族と多職種連係プレー
*浜田 美和1 (1. 富山県 介護老人保健施設サンセリテ)
「もう一度食べる楽しみを思い出してほしい」という家族の想いを実現するために、多職種連携の上で目的を達成する試みを実施した。医師、看護師、管理栄養士は食事量と形態を検討し医療、栄養管理を行う。介護士は、家族から情報収集を行った。毎週のカンファレンスで現在の様子を報告し協議した。その結果、摂取意欲が芽生え摂取量も増加した。また協議の結果を家族と共有することによって信頼関係も強化されたと考えられた。
「はじめに」
独居で生活していたY氏(女性、87歳、要介護5)は、自宅で転倒し入院となり、骨折を機にADL能力が著しく低下し当施設に入所となる。入所後の拒食状態から、食事を全量摂取できるに至るまでの経過を報告する。
「目的」
食思不振が認められたY氏に対して「もう一度食べる楽しみを思い出してほしい。」という家族の思いを実現するために多職種連係の上で試行錯誤し目的に達する試みを実施した。
「方法」
期間令和6年3月18日~令和6年6月5日
医師と看護師、管理栄養士は食事量や形態を検討し、排便状態を把握し、医療管理を行う。介護士は、家族から食事の好み、おやつの好み、栄養補助食品の種類、食事時間を聞き取り、関わり方を工夫した。理学療法士は、食事時の姿勢、離床時間の見直しを行った。
毎週のカンファレンスで現在の様子を発表し協議した。
3月18日から全粥キザミ食、水分トロミを提供した。
毎日の食事摂取量が少なく栄養マネジメントにおいて高リスクと判断され、管理栄養士のアドバイスもあり3月29日よりメイバランスを1日2本追加した。その後も食事摂取量が増えず、カンファレンスにより4月5日から昼のみ全粥から本人の好きなうどんに変更した。徐々に食事量が増えてきたため5月18日からメイバランスを中止とする。
「結果」
入所当初は、食事意欲が無く1口2口しか食べない日が続いたが、職員の関わり方や食生活を工夫することで食べる意欲が芽生え、次第に食事量が増えほぼ全量摂取できるまでになった。
「考察」
Y氏に合う食事、職員とのコミュニケーションを増やす事で施設に慣れて、食事に対する意欲に効果がみられた。また、協議を重ねることで家族との信頼関係も強化されたと考えられた。これからもY氏と密接に関わり、多職種と連携し食事摂取量をキープしていきたい。
独居で生活していたY氏(女性、87歳、要介護5)は、自宅で転倒し入院となり、骨折を機にADL能力が著しく低下し当施設に入所となる。入所後の拒食状態から、食事を全量摂取できるに至るまでの経過を報告する。
「目的」
食思不振が認められたY氏に対して「もう一度食べる楽しみを思い出してほしい。」という家族の思いを実現するために多職種連係の上で試行錯誤し目的に達する試みを実施した。
「方法」
期間令和6年3月18日~令和6年6月5日
医師と看護師、管理栄養士は食事量や形態を検討し、排便状態を把握し、医療管理を行う。介護士は、家族から食事の好み、おやつの好み、栄養補助食品の種類、食事時間を聞き取り、関わり方を工夫した。理学療法士は、食事時の姿勢、離床時間の見直しを行った。
毎週のカンファレンスで現在の様子を発表し協議した。
3月18日から全粥キザミ食、水分トロミを提供した。
毎日の食事摂取量が少なく栄養マネジメントにおいて高リスクと判断され、管理栄養士のアドバイスもあり3月29日よりメイバランスを1日2本追加した。その後も食事摂取量が増えず、カンファレンスにより4月5日から昼のみ全粥から本人の好きなうどんに変更した。徐々に食事量が増えてきたため5月18日からメイバランスを中止とする。
「結果」
入所当初は、食事意欲が無く1口2口しか食べない日が続いたが、職員の関わり方や食生活を工夫することで食べる意欲が芽生え、次第に食事量が増えほぼ全量摂取できるまでになった。
「考察」
Y氏に合う食事、職員とのコミュニケーションを増やす事で施設に慣れて、食事に対する意欲に効果がみられた。また、協議を重ねることで家族との信頼関係も強化されたと考えられた。これからもY氏と密接に関わり、多職種と連携し食事摂取量をキープしていきたい。