講演情報
[15-O-C006-04]そんなところに褥瘡が・・・
*井上 隆志1、森岡 和美1 (1. 岐阜県 介護老人保健施設 喜の里)
褥瘡発生には「外力(体位変換や寝具)」「栄養状態(病的骨突出や浮腫)」「湿潤(多汗や失禁)」「自立(ADL低下や関節拘縮)」の4つの要素が大きくかかわっている。今回、施設に入所されている女性の褥瘡発見から治療までを観察し、考察したことを加えて報告する。
【 はじめに 】
褥瘡とは次のように定義されている。外力がかかることで骨によって圧迫された組織が障害された状態が褥瘡。さらに、圧迫には垂直方向に圧縮する力だけでなく、「引っ張り応力」「せん断応力」といわれる圧力がかかっている。
褥瘡発生には「外力(体位変換や寝具)」「栄養状態(病的骨突出や浮腫)」「湿潤(多汗や失禁)」「自立(ADL低下や関節拘縮)」の4つの要素が大きくかかわっている。
今回、施設に入所されている女性の褥瘡発見から治療までを観察し、考察したことを加えて報告する。
【 症例 】
年齢:94歳
性別:女性
要介護度:介護度4
既往歴:脳梗塞、リウマチ、変形性膝関節症、尿閉(バルーン留置)
平成30年より当施設利用。
令和6年4月に右膝関節裏側に肉芽形成みられ赤みを発見する。
令和4年頃まではトイレやベッド移動など一部介助を要するも、自己にて立ち上がりや移乗を行うことができた。その後、下肢筋力の低下と両下肢の拘縮により立位困難となりオムツ対応となる。
【 方法・結果 】
・褥瘡発見時、速やかに看護師による褥瘡対策委員会への報告と褥瘡対策に関するスクリーニングとケア計画書の作成を行った。
・褥瘡対策経過記録を作成しスタッフ全員で情報の共有を行った。
・拘縮による、圧迫を防ぐため、数種類のクッションを用意し本人に合うものを試した。
・栄養面も管理栄養士と相談し、栄養補助飲料を摂取するなどして補った。
その結果、徐々に褥瘡部も収縮し毎日の再発防止のケアを行っていけばいいほどに回復した。
【 まとめ 】
褥瘡発生時に、看護師、介護士、管理栄養士、リハなどの他部署と速やかに情報共有と連携をすることにより、褥瘡への意識付けを行い早期の治癒や褥瘡予防の意識が高まった。
褥瘡とは次のように定義されている。外力がかかることで骨によって圧迫された組織が障害された状態が褥瘡。さらに、圧迫には垂直方向に圧縮する力だけでなく、「引っ張り応力」「せん断応力」といわれる圧力がかかっている。
褥瘡発生には「外力(体位変換や寝具)」「栄養状態(病的骨突出や浮腫)」「湿潤(多汗や失禁)」「自立(ADL低下や関節拘縮)」の4つの要素が大きくかかわっている。
今回、施設に入所されている女性の褥瘡発見から治療までを観察し、考察したことを加えて報告する。
【 症例 】
年齢:94歳
性別:女性
要介護度:介護度4
既往歴:脳梗塞、リウマチ、変形性膝関節症、尿閉(バルーン留置)
平成30年より当施設利用。
令和6年4月に右膝関節裏側に肉芽形成みられ赤みを発見する。
令和4年頃まではトイレやベッド移動など一部介助を要するも、自己にて立ち上がりや移乗を行うことができた。その後、下肢筋力の低下と両下肢の拘縮により立位困難となりオムツ対応となる。
【 方法・結果 】
・褥瘡発見時、速やかに看護師による褥瘡対策委員会への報告と褥瘡対策に関するスクリーニングとケア計画書の作成を行った。
・褥瘡対策経過記録を作成しスタッフ全員で情報の共有を行った。
・拘縮による、圧迫を防ぐため、数種類のクッションを用意し本人に合うものを試した。
・栄養面も管理栄養士と相談し、栄養補助飲料を摂取するなどして補った。
その結果、徐々に褥瘡部も収縮し毎日の再発防止のケアを行っていけばいいほどに回復した。
【 まとめ 】
褥瘡発生時に、看護師、介護士、管理栄養士、リハなどの他部署と速やかに情報共有と連携をすることにより、褥瘡への意識付けを行い早期の治癒や褥瘡予防の意識が高まった。