講演情報
[15-O-C008-03]透析利用者の生活を医療職と介護職で共に支える支援
*高橋 葵1、相馬 和恵2、鈴木 伸児1、野村 千夜子1 (1. 東京都 介護老人保健施設めぐみ、2. 井口腎泌尿器科・内科親水)
当施設は透析クリニックを併設しており、透析利用者の生活を医療職と介護職が共に支援する環境を整えている。介護職員に対する透析知識の共有を目的に、VA管理に関する勉強会を実施し、参加者全員が理解を深めた。勉強会の結果、介護職員はシャント管理や止血方法についての知識を習得し、利用者の生活支援に役立てている。今後も透析利用者の生活を支えるため、さらなる知識共有と協力体制の強化を図る予定である。
【背景】
当法人は43床の透析クリニックを併設し、透析利用者の生活を多方面から支援できる環境にある。
当施設の入居者の約半数が透析利用者であり、利用者の生活を見ている介護職員にも透析に関する知識及び管理が求められる。
そのため医療的な専門知識が必要であり、透析職員との知識の共有が不可欠である。今回透析施行時に必要不可欠となるバスキュラーアクセス(以後VA)の管理を透析職員と介護職員との連携について検討した。
【目的・方法】
知識の共有と協力体制強化を目的とした勉強会を透析室主催で実施した。
内容はVAの種類、種類ごとの注意点、シャント音の音源を用いて正常時異常時の違いを実際聞いてもらう。エコー動画と穿刺の様子を用いて針が血管に入っていく様子や針を抜いた後の止血注意点。穿刺痛を和らげる麻酔テープの貼り方、効果について講義をし開催後に透析室見学とアンケートを実施した。
【結果】
施設職員全体に向けた発表と、介護職員を対象とした少人数制の勉強会を2日間に分け5回実施した。介護部門と透析室で繁忙時間が異なるため隙間時間を使って少人数、短時間で勉強会を行った。
勉強会の内容で(よく分かった・まあまあ分かった)が100%となり、難しいと回答する方はいなかった。(もっと知識を深めたい)は89%と高い回答が得られた。
介護職員からはVAの注意点を理解する事で生活面から注意する視点(身体の向きや、腕の動きからシャントの異常に繋がる等)と気付きに繋がった。
穿刺痛を和らげる麻酔テープの効力と、必要性に関しての知識を学び、適切な使用管理を行う事が出来るようになった。
止血確認及び、止血方法を学び、不測の事態があったとしても、落ち着いて対処できるようになった。感染など細心の注意を図れるようになっている。質問や意見も少人数制で行ったほうが活発であり有効性を実感した。
【結語】
今後の課題として、更に透析を受けられている利用者の方々の健康面を支え、ストレスなく生活をして頂く為に、勉強会を通し、介護側からVA管理だけでなく、透析する上での注意事項(食事、水分制限、外傷、感染症、PTA(経皮的血管拡張術)、ドライウェイト・体重管理)の知識を深めたいとの声が多く挙げられ、透析の知識に対しての向上心が芽生えるきっかけとなった。こういった意識の変化はとても重要であり、透析を受けている利用者が更に安全で快適な生活に繋げられると考える。これからも医療職から出来る事を模索し共に利用者の生活を支える一助となりたい。
当法人は43床の透析クリニックを併設し、透析利用者の生活を多方面から支援できる環境にある。
当施設の入居者の約半数が透析利用者であり、利用者の生活を見ている介護職員にも透析に関する知識及び管理が求められる。
そのため医療的な専門知識が必要であり、透析職員との知識の共有が不可欠である。今回透析施行時に必要不可欠となるバスキュラーアクセス(以後VA)の管理を透析職員と介護職員との連携について検討した。
【目的・方法】
知識の共有と協力体制強化を目的とした勉強会を透析室主催で実施した。
内容はVAの種類、種類ごとの注意点、シャント音の音源を用いて正常時異常時の違いを実際聞いてもらう。エコー動画と穿刺の様子を用いて針が血管に入っていく様子や針を抜いた後の止血注意点。穿刺痛を和らげる麻酔テープの貼り方、効果について講義をし開催後に透析室見学とアンケートを実施した。
【結果】
施設職員全体に向けた発表と、介護職員を対象とした少人数制の勉強会を2日間に分け5回実施した。介護部門と透析室で繁忙時間が異なるため隙間時間を使って少人数、短時間で勉強会を行った。
勉強会の内容で(よく分かった・まあまあ分かった)が100%となり、難しいと回答する方はいなかった。(もっと知識を深めたい)は89%と高い回答が得られた。
介護職員からはVAの注意点を理解する事で生活面から注意する視点(身体の向きや、腕の動きからシャントの異常に繋がる等)と気付きに繋がった。
穿刺痛を和らげる麻酔テープの効力と、必要性に関しての知識を学び、適切な使用管理を行う事が出来るようになった。
止血確認及び、止血方法を学び、不測の事態があったとしても、落ち着いて対処できるようになった。感染など細心の注意を図れるようになっている。質問や意見も少人数制で行ったほうが活発であり有効性を実感した。
【結語】
今後の課題として、更に透析を受けられている利用者の方々の健康面を支え、ストレスなく生活をして頂く為に、勉強会を通し、介護側からVA管理だけでなく、透析する上での注意事項(食事、水分制限、外傷、感染症、PTA(経皮的血管拡張術)、ドライウェイト・体重管理)の知識を深めたいとの声が多く挙げられ、透析の知識に対しての向上心が芽生えるきっかけとなった。こういった意識の変化はとても重要であり、透析を受けている利用者が更に安全で快適な生活に繋げられると考える。これからも医療職から出来る事を模索し共に利用者の生活を支える一助となりたい。