講演情報
[27-O-D004-08]アロマの香りでリラックスBPSDの軽減を目指して
千葉県 ○塩路 貴之, 藤木 良仁, 伊藤 知子, 井上 明美, 遠藤 佐和子, 古関 由香 (介護老人保健施設ハートケア市川)
「はじめに」
認知症の方は、中核症状が現れる事で、今まで普通にできていた事、また新しい事を覚えるのも難しくなり、日常生活で様々な困難にみまわれ、大きなストレスを抱える。さらに、周囲からの心無い態度が加わると、不安や焦りが増し、BPSDが発症しやすくなる。
ハートケア市川認知症専門棟では、「帰りたい」と出口を探す方、叫び声をあげられる方など、様々な利用者がいる。外出頻度も少なく、外的刺激、人との関わりが少ない。
馴染みの関係を築くことを目標としてグループケアを実施している。ここが自分の居場所だと感じて頂けるよう規則正しい生活を送る為、体操や手作業、ドールセラピーや音楽療法を取り入れ、BPSD軽減に向けて取り組んできたが、利用者様の不安軽減・安心感を感じて頂く為に、他にアプローチできることはないか調べた結果、アロマ療法に着目した。アロマ療法の得られる効果として、人間の五感の中で香りを嗅ぐことは、唯一直接大脳辺縁系に働きかけ、リラックス効果や幸福感を得られる。また、精油の効果から、周辺症状である不穏や興奮状態の改善がみられる。
「目的」
アロマ療法に参加し、穏やかな時間を過ごしていただくことでBPSDの軽減が出来るのではないかと考え取り組むことにした。
「方法」
対象者は3名とし、女性81歳 暴言暴力、過干渉。 女性87歳 帰宅願望。 女性88歳 帰宅願望のBPSDが見られる方を対象に実施した。
倫理的配慮とし、対象者3名のご家族に症例実施にあたり了承を得た。アロマ療法を実施する前に令和6年8月5日から9月5日までの1か月間、7時から20時までの間にBPSD出現回数を調査し、その後9月10日からの5日間行い、新型コロナウイルス感染症にて一時中止し、感染対応解除後の10月6日~12月26日の約3か月間はアロマ療法を昼食後の13時から14時までの間の30分間実施した。アロマ療法実施時、15分以上食堂席に着いて参加されていれば穏やかな時間を過ごせたこととした。
「結果」
アロマ療法を実施し、15分以上食堂席に着いて参加された方が多く、穏やかな時間を過ごせた。実施後1か月目は全ての対象者のBPSD出現回数が減少されたが、2か月目以降にBPSDの出現が1ヶ月目より増えた利用者もいた。
「考察」
アロマ療法を提供することで食堂席で穏やかに過ごす時間が増え、BPSD軽減する事が出来た。
使用する精油によって好みがあり、「この香りいい匂い」「こういうの私好きなの」と話される方もいた。一方で、車椅子から立ち上がり「帰ります」と話される方に対してはアロマ療法は適さず逆効果になってしまう利用者もいた。また、落ち着いて実施が出来るような静かな環境を設定することも大切であった。
「まとめ」
BPSD軽減を目指して、気持ちを和らげ、穏やかな時間を過ごせたアロマ療法は有効であった。アロマの香りは笑顔になることもあるが、利用者のその日の気分や体調・環境の変化でアロマ療法の効果はそれぞれ違う事もわかった。
アロマ療法というアプローチが増えたことで利用者が楽しんで生活を送れるように今後も、今まで取り組んできたことを組み合わせながら利用者のニーズを把握し有意義な時間が過ごせるように取り組んでいく。
<参考文献>
最新!アロマセラピーのすべてがわかる本 小野江里子
精油とは 公益社団法人日本アロマ環境協会
認知症とアロマセラピー
鳥取大学発ベンチャー株式会社ハイバーブレイン
認知症の方は、中核症状が現れる事で、今まで普通にできていた事、また新しい事を覚えるのも難しくなり、日常生活で様々な困難にみまわれ、大きなストレスを抱える。さらに、周囲からの心無い態度が加わると、不安や焦りが増し、BPSDが発症しやすくなる。
ハートケア市川認知症専門棟では、「帰りたい」と出口を探す方、叫び声をあげられる方など、様々な利用者がいる。外出頻度も少なく、外的刺激、人との関わりが少ない。
馴染みの関係を築くことを目標としてグループケアを実施している。ここが自分の居場所だと感じて頂けるよう規則正しい生活を送る為、体操や手作業、ドールセラピーや音楽療法を取り入れ、BPSD軽減に向けて取り組んできたが、利用者様の不安軽減・安心感を感じて頂く為に、他にアプローチできることはないか調べた結果、アロマ療法に着目した。アロマ療法の得られる効果として、人間の五感の中で香りを嗅ぐことは、唯一直接大脳辺縁系に働きかけ、リラックス効果や幸福感を得られる。また、精油の効果から、周辺症状である不穏や興奮状態の改善がみられる。
「目的」
アロマ療法に参加し、穏やかな時間を過ごしていただくことでBPSDの軽減が出来るのではないかと考え取り組むことにした。
「方法」
対象者は3名とし、女性81歳 暴言暴力、過干渉。 女性87歳 帰宅願望。 女性88歳 帰宅願望のBPSDが見られる方を対象に実施した。
倫理的配慮とし、対象者3名のご家族に症例実施にあたり了承を得た。アロマ療法を実施する前に令和6年8月5日から9月5日までの1か月間、7時から20時までの間にBPSD出現回数を調査し、その後9月10日からの5日間行い、新型コロナウイルス感染症にて一時中止し、感染対応解除後の10月6日~12月26日の約3か月間はアロマ療法を昼食後の13時から14時までの間の30分間実施した。アロマ療法実施時、15分以上食堂席に着いて参加されていれば穏やかな時間を過ごせたこととした。
「結果」
アロマ療法を実施し、15分以上食堂席に着いて参加された方が多く、穏やかな時間を過ごせた。実施後1か月目は全ての対象者のBPSD出現回数が減少されたが、2か月目以降にBPSDの出現が1ヶ月目より増えた利用者もいた。
「考察」
アロマ療法を提供することで食堂席で穏やかに過ごす時間が増え、BPSD軽減する事が出来た。
使用する精油によって好みがあり、「この香りいい匂い」「こういうの私好きなの」と話される方もいた。一方で、車椅子から立ち上がり「帰ります」と話される方に対してはアロマ療法は適さず逆効果になってしまう利用者もいた。また、落ち着いて実施が出来るような静かな環境を設定することも大切であった。
「まとめ」
BPSD軽減を目指して、気持ちを和らげ、穏やかな時間を過ごせたアロマ療法は有効であった。アロマの香りは笑顔になることもあるが、利用者のその日の気分や体調・環境の変化でアロマ療法の効果はそれぞれ違う事もわかった。
アロマ療法というアプローチが増えたことで利用者が楽しんで生活を送れるように今後も、今まで取り組んできたことを組み合わせながら利用者のニーズを把握し有意義な時間が過ごせるように取り組んでいく。
<参考文献>
最新!アロマセラピーのすべてがわかる本 小野江里子
精油とは 公益社団法人日本アロマ環境協会
認知症とアロマセラピー
鳥取大学発ベンチャー株式会社ハイバーブレイン
