講演情報
[27-O-F004-04]高齢者と子供の世代間交流高齢者と子供の笑顔
群馬県 ○強矢 未来 (医療法人中沢会介護老人保健施設けやき苑)
【はじめに】100年間を振り返ると高齢者と子供が接することは当たり前の社会があった。しかし少子高齢化や核家族、更には地域との結びつき低下などが要因となり、世代間交流の機会が失われてきた。このような世代を超えた交流の損失は、高齢者にとっても私たちが想像する以上に大きなダメージなのだ。高齢者にとって社会的役割の機会が減少することは、孤立化、生きがいの損失となり生活の質・社会的フレイルの低下につながっている。
【目的】高齢者と子供の交流には、数多くのメリットがある。高齢者の子供や孫など小さい子供と関わった経験を思い出し、関わりが刺激になることで精神的な活性化につなげたいと考えた。子供達との活力みなぎる交流はそれだけで高齢者の方達に張りを与えるのではないか。また園児や小学生を施設に招いて子供と高齢者が交流する機会を設定することで高齢者の主体性、積極的な行動を誘発することができると考えた。
【事例と結果】事例1)年長児の子供達が太鼓演奏にやってきた。小さな子供達が勇ましく太鼓を叩く姿に感動し涙を流す。高齢者は演奏が終了した子供達を大きな拍手で称賛し、握手に回る子供達の手をしっかり握り返し「上手だったよ」「また聞かせてね」と言葉を掛けていた。
事例2)太鼓演奏を聞かせてくれた年長児達が4ヶ月後にマーチング演奏にやって来ることを知ると、高齢者はお返しがしたいと考え、前回演奏してくれた太鼓に似せた小物を作りプレゼントした。
事例3)太鼓演奏してくれた園児へお礼にブンブン駒をプレゼントし、遊び方を高齢者が教えた。4ヶ月後に再来苑した園児から「駒を教えてくれたおじいちゃんに、俺すごく回せるようになったって伝えたい」と発言聞かれた。
事例4)当苑併設施設託児所の子供達が遊びに来てくれた。いつもは進んで飲水してくれなかった高齢者が子供達の声を聴いて「子供を見ると、お茶が美味しく感じる」と自ら進んでお茶を飲む姿が見られた。
事例5)近隣の小学生がソーラン節を披露してくれた。高齢者は「元気が出るね」と称賛し、プレゼントしてもらった折鶴を嬉しそうに飾っていた。
【考察】今回の取り組みの中で職員では引き出せない高齢者の笑顔を、子供達はいとも簡単に引き出した。介護士や看護師の技術でも食事や飲水の摂取が不足し摂取介助困難であった高齢者に、子供達の楽しそうに遊ぶ声が摂取量向上を可能にさせた。更には子供達との関わりが高齢者のしてあげたい、やりたいという気持ちにつながった。高齢者への効果として最も主張したいことは、生きがいづくりである。誰しも少なからず社会に認められ、求められることが生きがいとなっている。高齢者においては、社会的な役割を担う機会が減少することによりそのことが孤立化、生きがいの損失となり、延いては生活の質の低下につながっている。子供と関わることで高齢者は頼りにされ、役割の復元(生きがい)存在価値、意欲の向上、日常への刺激が得られる。世代間交流における効果は高齢者に心身の健康向上や社会的役割を与えるといった生きる原動力を与えるものなのではないだろうか。
【結論】世代間交流は、これからの社会にとって重要になってくる。興味がなければ関係がない交流ではなく、各ライフステージにおいて子供が生まれれば、仕事をリタイアすれば、当たり前のように誰にでも関係がある交流としてあってほしいと考えている。当苑も併設施設に託児所が設置されており、世代間交流を行事に取り入れている。子供、高齢者のみならず、子育て世代、福祉事業者、地域など人の一生を豊かにする一つの方法が世代間交流なのである。近い将来、子供達と高齢者の方達が当たり前に話をして、一緒に遊んでいる、そんな社会が実現することを願っている。
【目的】高齢者と子供の交流には、数多くのメリットがある。高齢者の子供や孫など小さい子供と関わった経験を思い出し、関わりが刺激になることで精神的な活性化につなげたいと考えた。子供達との活力みなぎる交流はそれだけで高齢者の方達に張りを与えるのではないか。また園児や小学生を施設に招いて子供と高齢者が交流する機会を設定することで高齢者の主体性、積極的な行動を誘発することができると考えた。
【事例と結果】事例1)年長児の子供達が太鼓演奏にやってきた。小さな子供達が勇ましく太鼓を叩く姿に感動し涙を流す。高齢者は演奏が終了した子供達を大きな拍手で称賛し、握手に回る子供達の手をしっかり握り返し「上手だったよ」「また聞かせてね」と言葉を掛けていた。
事例2)太鼓演奏を聞かせてくれた年長児達が4ヶ月後にマーチング演奏にやって来ることを知ると、高齢者はお返しがしたいと考え、前回演奏してくれた太鼓に似せた小物を作りプレゼントした。
事例3)太鼓演奏してくれた園児へお礼にブンブン駒をプレゼントし、遊び方を高齢者が教えた。4ヶ月後に再来苑した園児から「駒を教えてくれたおじいちゃんに、俺すごく回せるようになったって伝えたい」と発言聞かれた。
事例4)当苑併設施設託児所の子供達が遊びに来てくれた。いつもは進んで飲水してくれなかった高齢者が子供達の声を聴いて「子供を見ると、お茶が美味しく感じる」と自ら進んでお茶を飲む姿が見られた。
事例5)近隣の小学生がソーラン節を披露してくれた。高齢者は「元気が出るね」と称賛し、プレゼントしてもらった折鶴を嬉しそうに飾っていた。
【考察】今回の取り組みの中で職員では引き出せない高齢者の笑顔を、子供達はいとも簡単に引き出した。介護士や看護師の技術でも食事や飲水の摂取が不足し摂取介助困難であった高齢者に、子供達の楽しそうに遊ぶ声が摂取量向上を可能にさせた。更には子供達との関わりが高齢者のしてあげたい、やりたいという気持ちにつながった。高齢者への効果として最も主張したいことは、生きがいづくりである。誰しも少なからず社会に認められ、求められることが生きがいとなっている。高齢者においては、社会的な役割を担う機会が減少することによりそのことが孤立化、生きがいの損失となり、延いては生活の質の低下につながっている。子供と関わることで高齢者は頼りにされ、役割の復元(生きがい)存在価値、意欲の向上、日常への刺激が得られる。世代間交流における効果は高齢者に心身の健康向上や社会的役割を与えるといった生きる原動力を与えるものなのではないだろうか。
【結論】世代間交流は、これからの社会にとって重要になってくる。興味がなければ関係がない交流ではなく、各ライフステージにおいて子供が生まれれば、仕事をリタイアすれば、当たり前のように誰にでも関係がある交流としてあってほしいと考えている。当苑も併設施設に託児所が設置されており、世代間交流を行事に取り入れている。子供、高齢者のみならず、子育て世代、福祉事業者、地域など人の一生を豊かにする一つの方法が世代間交流なのである。近い将来、子供達と高齢者の方達が当たり前に話をして、一緒に遊んでいる、そんな社会が実現することを願っている。
