講演情報
[27-O-F004-05]「次はいつだべなぁ~。」社会参加がもたらす地域とのつながり
宮城県 ○滝 瞳菜, 佐々木 桃花 (介護老人保健施設 けやき)
【はじめに】
当施設は叶えたい暮らしをサポートする「つなぐ、つながる、careN」を理念とし、地域交流を目指している。コロナ禍もあり実施できていなかったが、令和6年10月に設立から初めて地域参加型のお祭りを開催することができた。そこで、ご利用者様ご自身も地域社会との繋がりを持ち一つの生きがいになればと考え、ご利用者様ご自身でくるみボタン作成をして販売を実施した。取り組みの内容と今後の展望について報告する。
【対象者の紹介と選定理由について】
・対象者
◎A様:車椅子を使用されている。手先が器用で、日常生活の中で塗り絵を行われる時間が多く見られている。
◎B様:脳梗塞の既往あり左上下肢に中等度の麻痺が見られている。入所当初は、緊張状態が強くスタッフが居室へ訪室するたびに息が上がっていた。また、悲観的な訴えが多く「オラ、もうすんだほうがいいんだ。お父さんさ、会いたい。」等の訴えが頻繁に聞かれている。離床のお声掛けに「起きたくない。」とお断りされることが多々ある。
【対象理由】
◎A様:居室で、おひとりで過ごされる時間が多い。時折、表情が優れない様子見られている。今回のくるみボタン作成を通して、他者との交流や生活の楽しみを見つけて頂こうと考えた。
◎B様:高校卒業後、洋裁学校に進学されている為くるみボタンの作成に興味を示してくださると考えた。今回のくるみボタン作成を通して、意欲向上や生活の楽しみを見つけて頂こうと考えた。
【取り組み内容と作成の様子】
A様、B様を対象とし、くるみボタンの作成を行った。材料は施設で購入し、ボタン・生地・ヘアゴム・ビーズを使用。生地の裁断、ボタンに生地を合わせる作業、ヘアゴムにボタンを通す作業などを行っていただいた。A様は普段から塗り絵や季節の掲示物の作成を行われていた。祭りで販売行うことをお伝えすると快く引き受けて下さった。職員と数回一緒に作業を行うと作業手順を覚えられ、ご自身でくるみボタンの作成を行うことが出来ていた。B様は普段ベッド上で過ごされていることが多く、悲観的な発言や消極的な様子が見られていたが、リハビリスタッフに依頼し、リハビリの時間で上肢機能訓練+座位訓練としてくるみボタン作成実施。くるみボタンをはめる動作などは力が足りなく介助が必要も作業手順は覚えており行えていた。
【販売時の様子と結果】
最初は緊張からか表情が強張っていたが、販売するにつれ表情が和らいでいった。利用者様自身のご家族とコミュニケーションを取られながら、くるみボタンの袋詰め等を行われていた。また、購入しに来てくれた地域の方々やスタッフにも、梱包用の封筒に貼るシールを「どれがいいですか?」等積極的に話しかけられ丁寧に作業をされていた。普段車椅子上で、後方重心で過ごされているB様は、テーブルに掴まり前のめりになり販売を行われていた。作成したくるみボタンは好評で、販売前から予約をするスタッフもおり、当日26個用意していたくるみボタンの全てが完売した。当日の売り上げが好調であり、売上金を持参し近くのイオンへ“お疲れ様会”と題し、ケーキや雑貨を購入しに行った。
【感想】
・A様:お疲れ様会後「いい思い出ができました。」と一緒に買い物に行ったB様へ話をされている。購入したチョコレートケーキを、満面の笑みで頬張られていた。また、普段よりも表情が明るい様子が見られていた。
・B様:お疲れ様会の買い物中に、「普段は欲がないんだけど。」と話されながらも欲しいものが見つかり購入されていた。また、シュークリームも購入され、召し上がられた際には「うまいな。」と話されていた。その後も、「また、外さ行きたいな。」「次は、いつだべなぁ~?」と意欲的な様子で話が聞かれていた。
お祭りから1年経った現在も「今年はやらないの?またやりたいな。外さ行きたいな。」と前向きな言葉が多く聞かれている。
【今後の展望】
施設創設時は、コロナ禍であり外部との関わりを持つことが難しく内部での活動が主だった。コロナが5類になり、地域との交流が行えるcareN祭りで初めて外部の方との関わりを持つことが出来た。施設に入所されているから、“社会との関わりが遮断されたわけではない”自分も社会から必要とされていると感じて頂けるよう、今後も可能な限り活動内容を模索しながら継続していきたい。また、活動を通して施設生活の中で、更なるQOLの向上をめざしていきたい。
当施設は叶えたい暮らしをサポートする「つなぐ、つながる、careN」を理念とし、地域交流を目指している。コロナ禍もあり実施できていなかったが、令和6年10月に設立から初めて地域参加型のお祭りを開催することができた。そこで、ご利用者様ご自身も地域社会との繋がりを持ち一つの生きがいになればと考え、ご利用者様ご自身でくるみボタン作成をして販売を実施した。取り組みの内容と今後の展望について報告する。
【対象者の紹介と選定理由について】
・対象者
◎A様:車椅子を使用されている。手先が器用で、日常生活の中で塗り絵を行われる時間が多く見られている。
◎B様:脳梗塞の既往あり左上下肢に中等度の麻痺が見られている。入所当初は、緊張状態が強くスタッフが居室へ訪室するたびに息が上がっていた。また、悲観的な訴えが多く「オラ、もうすんだほうがいいんだ。お父さんさ、会いたい。」等の訴えが頻繁に聞かれている。離床のお声掛けに「起きたくない。」とお断りされることが多々ある。
【対象理由】
◎A様:居室で、おひとりで過ごされる時間が多い。時折、表情が優れない様子見られている。今回のくるみボタン作成を通して、他者との交流や生活の楽しみを見つけて頂こうと考えた。
◎B様:高校卒業後、洋裁学校に進学されている為くるみボタンの作成に興味を示してくださると考えた。今回のくるみボタン作成を通して、意欲向上や生活の楽しみを見つけて頂こうと考えた。
【取り組み内容と作成の様子】
A様、B様を対象とし、くるみボタンの作成を行った。材料は施設で購入し、ボタン・生地・ヘアゴム・ビーズを使用。生地の裁断、ボタンに生地を合わせる作業、ヘアゴムにボタンを通す作業などを行っていただいた。A様は普段から塗り絵や季節の掲示物の作成を行われていた。祭りで販売行うことをお伝えすると快く引き受けて下さった。職員と数回一緒に作業を行うと作業手順を覚えられ、ご自身でくるみボタンの作成を行うことが出来ていた。B様は普段ベッド上で過ごされていることが多く、悲観的な発言や消極的な様子が見られていたが、リハビリスタッフに依頼し、リハビリの時間で上肢機能訓練+座位訓練としてくるみボタン作成実施。くるみボタンをはめる動作などは力が足りなく介助が必要も作業手順は覚えており行えていた。
【販売時の様子と結果】
最初は緊張からか表情が強張っていたが、販売するにつれ表情が和らいでいった。利用者様自身のご家族とコミュニケーションを取られながら、くるみボタンの袋詰め等を行われていた。また、購入しに来てくれた地域の方々やスタッフにも、梱包用の封筒に貼るシールを「どれがいいですか?」等積極的に話しかけられ丁寧に作業をされていた。普段車椅子上で、後方重心で過ごされているB様は、テーブルに掴まり前のめりになり販売を行われていた。作成したくるみボタンは好評で、販売前から予約をするスタッフもおり、当日26個用意していたくるみボタンの全てが完売した。当日の売り上げが好調であり、売上金を持参し近くのイオンへ“お疲れ様会”と題し、ケーキや雑貨を購入しに行った。
【感想】
・A様:お疲れ様会後「いい思い出ができました。」と一緒に買い物に行ったB様へ話をされている。購入したチョコレートケーキを、満面の笑みで頬張られていた。また、普段よりも表情が明るい様子が見られていた。
・B様:お疲れ様会の買い物中に、「普段は欲がないんだけど。」と話されながらも欲しいものが見つかり購入されていた。また、シュークリームも購入され、召し上がられた際には「うまいな。」と話されていた。その後も、「また、外さ行きたいな。」「次は、いつだべなぁ~?」と意欲的な様子で話が聞かれていた。
お祭りから1年経った現在も「今年はやらないの?またやりたいな。外さ行きたいな。」と前向きな言葉が多く聞かれている。
【今後の展望】
施設創設時は、コロナ禍であり外部との関わりを持つことが難しく内部での活動が主だった。コロナが5類になり、地域との交流が行えるcareN祭りで初めて外部の方との関わりを持つことが出来た。施設に入所されているから、“社会との関わりが遮断されたわけではない”自分も社会から必要とされていると感じて頂けるよう、今後も可能な限り活動内容を模索しながら継続していきたい。また、活動を通して施設生活の中で、更なるQOLの向上をめざしていきたい。
