講演情報

[27-O-F004-08]介護度の高い入所者にも楽しみを五感へのアプローチ

山口県 志手 智弥1, 通山 佳那子1, 後藤 味子1, 河野 陽子1, 山縣 弘行1 (1.介護療養型老人保健施設青海荘弐番館, 2.介護療養型老人保健施設青海荘弐番館, 3.介護療養型老人保健施設青海荘弐番館)
PDFダウンロードPDFダウンロード
はじめに
当施設は、90%以上の入所者が全面介助の状態である。以前は離床できる入所者をメインにレクリエーションを計画し、中々、全面介助の入所者にアプローチすることが出来なかった。生活の質が問われる中、どのように接すれば入所者に少しでも豊かな生活を提供できるだろうか。また、人員不足の中、現場スタッフにとって実施可能な範囲で日々の業務と両立できるレクリエーション活動はないかという課題に突き当たった。
そこで、レクリエーション係を中心に入所者の状態に関わらず実施可能なレクリエーション活動を行った成果を報告する。
期間:令和6年7月1日~令和7年6月30日
実施方法
レクリエーション計画の見直し
1.離床できない入所者へのアプローチ(スタッフのベッドサイドでの実施)
2.アルバムの作成(家族とのコミュニケーションの増加や満足度の貢献)
3.視覚、聴覚、味覚など五感を刺激する内容
4.季節の雰囲気を感じられる装飾や演出
結果と考察
レクリエーション活動の見直しを行ったことで、ベッド上で今までレクリエーションに参加できなかった入所者も参加できるようになったうえ、変化のない入所生活への刺激となり笑顔が増えた。腕を動かしたり考えたり、視覚でも楽しんで頂けるレクリエーションの内容を考え実施できた。
今回のレクリエーション活動を通じて予想を超える良い反応が見られた。特に印象的だったのは、普段発語の見られない入所者から言葉を引き出すことまた笑顔が増えたように感じたことである。家族にも喜んでいただき、作成したアルバムで信頼度を上げる結果につながったと考える。
日常生活の延長線上で出来る入浴レクリエーション(ゆず湯、菖蒲湯)を取り入れたことで清潔援助である入浴が、季節を感じられる入浴へと変わった。 
終わりに 
今回の取り組みで入所者とご家族とのコミュ二ケーションが増えるきっかけになり、笑顔が増えた。また要介護度の高い入所者では五感を刺激することで反応が引き出せる可能性があることが分かった。日常生活の延長線上でできるレクリエーション(ゆず湯、菖蒲湯)では職員の負担を最小限に抑えつつ入所者、職員、家族の関係性を深めることができたのではないかと実感する。スタッフ同士レクリエーションを通じて協力し合い、より良い入所生活を過ごしていただきたいという意識改革にも繋がったと感じる。
今後もこの取り組みが継続できるよう職員同士で連携を図っていきたい。