講演情報
[27-O-MB02-02]介護老人保健施設での服薬簡素化実施について
東京都 ○森山 周平1, 日下部 光司1, 石田 千尋1, 河内 裕子1, 鈴木 保宏1, 岩田 紗弓2 (1.大森平和の里, 2.牧田リハビリテーション病院)
【目的】2024年5月日本老年薬学会の高齢者施設の服薬簡素化提言を受け当法人、介護老人保健施設「大森平和の里」で実施することでどのような結果が生じるか検討した。
【方法】当法人、介護老人保健施設「大森平和の里」は入所100床であり同一法人牧田リハビリテーション病院より薬剤師が非常勤として週2回出向している。
2024年5月に日本老年薬学会からの「高齢者施設の服薬簡素化提言」である「 服薬回数を減らすことには多くのメリットがある」、「 服薬は昼 1 回に:昼にまとめられる場合は積極的に検討する」を受け、薬剤師が起点となり事前アンケートの実施、服薬簡素化提案を行い医師看護師介護士で提案内容を精査しそれぞれの職種の立場から意見を出し合い実施につなげた。
アンケートは、3回実施した。1)2024年9月医師、看護師、介護士、相談員を対象とした服薬に関して、2)11月利用者様を対象とした服薬に関して、3)2025年4月看護師、介護士を対象とした服薬簡素化後の業務軽減に関しての内容で、服薬について興味関心と服薬簡素化の評価を行った。
また服薬簡素化の対象期間は、2024年12月時点の服薬内容で2025年1月に服薬内容を精査し、2025年2月に実施した。
【結果・考察】服薬についてのアンケート内容は医療従事者と利用者様双方に他者の服薬数が多いと感じることがあるかや服薬回数を減らせたらよいと思うかなどで、医療従事者だけではなく利用者様も関心があることが確認された。処方内容変更提案件数は30件で変更になったのは9件で内訳は用法変更7件(分2朝夕を分1昼、分1朝or夕を分1昼へ)、内服一部中止が1件、アレンドロン酸35mg服用曜日変更が1件であった。アレンドロン酸35mgは起床時に服用する骨粗鬆症治療薬であるが服薬忘れがある事例があり曜日を統一した。
変更不可事例はいくつかあるがもっとも多かったのは利用者様のこだわりであった。それは下剤の服用を複数回から1回へ変更することで排便状況変化に対する不安や長年服用している用法からの変更拒否である。他はバイタルなどの状態が安定していないなどであった。
処方内容変更につながったのは9件と入所床100に対して10%程度しか実行できなかったが看護師・介護士より1件でも服薬関連の業務負担が減ることで身体的・心理的因子が軽減されたととても感謝された。また同一法人内のため職員同士の隔たりがなく議論をすすめることができ多職種連携の活性化につながった。
取り組みにあたって不十分な対応として日本老年薬学会がリリースしている高齢者施設の服薬簡素化フローチャートに沿って行えなかったところがあった。それは利用者様への説明が後手となってしまったことである。利用者様への変更説明は薬剤師より行う予定であったが処方変更に反映させる前におためしで用法変更をおこなったため十分説明されず利用者様から何故と意見があがってしまった。
結果説明は事後となってしまったが利用者様から服薬回数が減ってよかったという報告があり大きな不満つながることはなかった。
2025年7月より新規利用者様を対象に薬剤師が初回面談を開始した。入所時に服薬に関する問題点をより早期に把握し、多職種と今まで以上に連携を図り、服薬簡素化提言を推進していきたい。その結果、利用者様への適正な薬物療法、医療従事者の業務効率改善が向上すると考える。
【方法】当法人、介護老人保健施設「大森平和の里」は入所100床であり同一法人牧田リハビリテーション病院より薬剤師が非常勤として週2回出向している。
2024年5月に日本老年薬学会からの「高齢者施設の服薬簡素化提言」である「 服薬回数を減らすことには多くのメリットがある」、「 服薬は昼 1 回に:昼にまとめられる場合は積極的に検討する」を受け、薬剤師が起点となり事前アンケートの実施、服薬簡素化提案を行い医師看護師介護士で提案内容を精査しそれぞれの職種の立場から意見を出し合い実施につなげた。
アンケートは、3回実施した。1)2024年9月医師、看護師、介護士、相談員を対象とした服薬に関して、2)11月利用者様を対象とした服薬に関して、3)2025年4月看護師、介護士を対象とした服薬簡素化後の業務軽減に関しての内容で、服薬について興味関心と服薬簡素化の評価を行った。
また服薬簡素化の対象期間は、2024年12月時点の服薬内容で2025年1月に服薬内容を精査し、2025年2月に実施した。
【結果・考察】服薬についてのアンケート内容は医療従事者と利用者様双方に他者の服薬数が多いと感じることがあるかや服薬回数を減らせたらよいと思うかなどで、医療従事者だけではなく利用者様も関心があることが確認された。処方内容変更提案件数は30件で変更になったのは9件で内訳は用法変更7件(分2朝夕を分1昼、分1朝or夕を分1昼へ)、内服一部中止が1件、アレンドロン酸35mg服用曜日変更が1件であった。アレンドロン酸35mgは起床時に服用する骨粗鬆症治療薬であるが服薬忘れがある事例があり曜日を統一した。
変更不可事例はいくつかあるがもっとも多かったのは利用者様のこだわりであった。それは下剤の服用を複数回から1回へ変更することで排便状況変化に対する不安や長年服用している用法からの変更拒否である。他はバイタルなどの状態が安定していないなどであった。
処方内容変更につながったのは9件と入所床100に対して10%程度しか実行できなかったが看護師・介護士より1件でも服薬関連の業務負担が減ることで身体的・心理的因子が軽減されたととても感謝された。また同一法人内のため職員同士の隔たりがなく議論をすすめることができ多職種連携の活性化につながった。
取り組みにあたって不十分な対応として日本老年薬学会がリリースしている高齢者施設の服薬簡素化フローチャートに沿って行えなかったところがあった。それは利用者様への説明が後手となってしまったことである。利用者様への変更説明は薬剤師より行う予定であったが処方変更に反映させる前におためしで用法変更をおこなったため十分説明されず利用者様から何故と意見があがってしまった。
結果説明は事後となってしまったが利用者様から服薬回数が減ってよかったという報告があり大きな不満つながることはなかった。
2025年7月より新規利用者様を対象に薬剤師が初回面談を開始した。入所時に服薬に関する問題点をより早期に把握し、多職種と今まで以上に連携を図り、服薬簡素化提言を推進していきたい。その結果、利用者様への適正な薬物療法、医療従事者の業務効率改善が向上すると考える。
