講演情報
[27-O-P202-07]特定技能生2人が来て私たちが変わったこと
茨城県 ○樋岡 英世 (介護老人保健施設ごぎょうの里)
【はじめに】
当施設は昨年から特定技能制度を活用し、ミャンマーから介護員を受け入れています。現在、3人のミャンマー出身の方が勤務しており、先日、そのうちの2人が私の所属する入所フロアに加わることになりました。初めて外国からの職員を迎え入れるにあたり、彼らが業務をどうしたら円滑に進められるのか、私たちは考えました。
【入職して】
入職して、まず初めに覚えなければいけない事は、利用者様の名前と顔をしっかり覚える事です。彼らがひらがなを読めることは聞いていたため、仕事がしやすいように、利用者様の名前が書いてあるチェック表関連や食札にはふりがなを振り、使用している車イス、イスなどには、ふりがなと漢字を書いた名前のシールを付けました。そうしたことで入職した日よりスムーズに業務に入ることができました。また、彼らがわからない漢字がある時は、ふりがなを付け、その意味や言葉の使い方を一緒に確認しました。こうした取り組みと彼らの努力もあり、約1ヶ月で利用者様の名前を覚えることができました。
その一方で、介助に入る前の大切な声かけの部分が、不十分なまま介助をしていると感じました。介助に入る前の声かけの言葉や声掛けの方法、その際の利用者様の反応、表情や返答をしっかり確認する事が大切だという事を伝えました。移乗などの実技に関しての指導は、私やリーダーを中心に1対1で行いました。まずは介助方法を実際に見てもらい、なぜこのような介助をするのか、その理由をしっかり理解してもらうことを心がけました。難しい専門用語で伝えるのではなく、わかりやすい表現やジェスチャーを交えながら、介助方法を伝えました。私やリーダー以外の職員に付いた時は、その職員に対し、彼らにどういう事を伝えたのか、またわかりやすく伝えるためにどんな事を話したかを確認するようにしました。
このような声掛けの方法や介助の方法を指導していく中で、職員の中でも変化があり、どうしたら彼らに伝わるのか、介助の際はこういう風にしたらわかりやすいのかなど、職員間でも日々の声掛けや介助方法に対して話す機会が増えました。指導を続け、ある程度理解ができただろうというところで、移乗介助の勉強会を実施しました。日々の業務の中で介助方法を実際に見ていたため、複雑な移乗介助も理解が早くスムーズにできていたと思います。
また日本に来て独り暮らしを始めた彼らにとって生活や仕事をしていく中での不安がないか、理事長や事務長、事務職員が話を聞いて、日本での生活に慣れていただくように取り組みました。
【入職後10カ月】
入職してから10ヶ月が経過し、彼らは一定の業務を一人で行えるようになりました。介護記録も的確に作成出来るようになり、利用者様への対応も私たちのサポートがなくても自ら判断できるようになっています。夜勤も担当し、自信を持って業務に取り組む姿が見受けられます。
また、フロアの状況を見ながら、転倒の危険性が高い方などの優先順位を考え、適切に対応できています。入社当初に比べて、利用者様とのコミュニケーションも積極的に図り、自信に満ちた表情が見られ、利用者様からは話しかけると親しみを込めて名前を呼んでくださる方も増え、時には「あなたにお願いしたい」と言われ、頼りにされる存在にまでなっています。こうしたコミュニケーションは双方に良い影響を与えており、良好な関係構築に繋がっています。
2025年3月に発生したミャンマー地震の際には、ニュースを見た利用者様からご家族の安否を気遣う声が多く寄せられ、まるで自分の身内のように心配して声をかけてくださる方も沢山いらっしゃいました。
【私たちにできること】
介護福祉士という資格取得に向け頑張っていく中で、これから彼らに伝えていきたいことは、介護技術だけではなく、介護という仕事の楽しさを知って欲しいということです。イベント事や外出行事に参加することも増え、趣味活動を通して楽しまれている姿や、施設の外に出た時の利用者様の表情が、いつもと違うという一面を見ることで、日常とは異なる環境で利用者様の新たな姿が見られ、 介護の面白さや、やりがいを感じることができると思います。彼ら自身も介護の面白さを発見できるようサポートしていきたいと思っています。これからケアプランの担当を持つようになります。利用者様の気持ちに寄り添い、何を望まれているのか、どうなりたい、どうしていきたい等の思いを汲み取り、利用者様を笑顔にできる介護員になってほしいと思います。
【まとめ】
ミャンマーから来た彼らに仕事を教える際、最初は戸惑うことも多くありましたが、彼らは非常に積極的に学ぼうと一生懸命で、言葉使いにも配慮しながら日々の業務に取り組んでいます。
その姿勢に感銘を受け、私も改めて自分の仕事に対し振り返る良い機会となりました。普段使っている言葉をどのように言い換えればより伝わりやすいかを考え、意識的に言葉を選ぶようになりました。彼らへの指導のつもりが結果的に私たちのケアの見直しにつながっているのだと感じました。
私は先輩として、日本での仕事をより快適に進められるよう支援し、当初の目的である介護福祉士取得に向けて、サポートをしていきたいと思っています。
当施設は昨年から特定技能制度を活用し、ミャンマーから介護員を受け入れています。現在、3人のミャンマー出身の方が勤務しており、先日、そのうちの2人が私の所属する入所フロアに加わることになりました。初めて外国からの職員を迎え入れるにあたり、彼らが業務をどうしたら円滑に進められるのか、私たちは考えました。
【入職して】
入職して、まず初めに覚えなければいけない事は、利用者様の名前と顔をしっかり覚える事です。彼らがひらがなを読めることは聞いていたため、仕事がしやすいように、利用者様の名前が書いてあるチェック表関連や食札にはふりがなを振り、使用している車イス、イスなどには、ふりがなと漢字を書いた名前のシールを付けました。そうしたことで入職した日よりスムーズに業務に入ることができました。また、彼らがわからない漢字がある時は、ふりがなを付け、その意味や言葉の使い方を一緒に確認しました。こうした取り組みと彼らの努力もあり、約1ヶ月で利用者様の名前を覚えることができました。
その一方で、介助に入る前の大切な声かけの部分が、不十分なまま介助をしていると感じました。介助に入る前の声かけの言葉や声掛けの方法、その際の利用者様の反応、表情や返答をしっかり確認する事が大切だという事を伝えました。移乗などの実技に関しての指導は、私やリーダーを中心に1対1で行いました。まずは介助方法を実際に見てもらい、なぜこのような介助をするのか、その理由をしっかり理解してもらうことを心がけました。難しい専門用語で伝えるのではなく、わかりやすい表現やジェスチャーを交えながら、介助方法を伝えました。私やリーダー以外の職員に付いた時は、その職員に対し、彼らにどういう事を伝えたのか、またわかりやすく伝えるためにどんな事を話したかを確認するようにしました。
このような声掛けの方法や介助の方法を指導していく中で、職員の中でも変化があり、どうしたら彼らに伝わるのか、介助の際はこういう風にしたらわかりやすいのかなど、職員間でも日々の声掛けや介助方法に対して話す機会が増えました。指導を続け、ある程度理解ができただろうというところで、移乗介助の勉強会を実施しました。日々の業務の中で介助方法を実際に見ていたため、複雑な移乗介助も理解が早くスムーズにできていたと思います。
また日本に来て独り暮らしを始めた彼らにとって生活や仕事をしていく中での不安がないか、理事長や事務長、事務職員が話を聞いて、日本での生活に慣れていただくように取り組みました。
【入職後10カ月】
入職してから10ヶ月が経過し、彼らは一定の業務を一人で行えるようになりました。介護記録も的確に作成出来るようになり、利用者様への対応も私たちのサポートがなくても自ら判断できるようになっています。夜勤も担当し、自信を持って業務に取り組む姿が見受けられます。
また、フロアの状況を見ながら、転倒の危険性が高い方などの優先順位を考え、適切に対応できています。入社当初に比べて、利用者様とのコミュニケーションも積極的に図り、自信に満ちた表情が見られ、利用者様からは話しかけると親しみを込めて名前を呼んでくださる方も増え、時には「あなたにお願いしたい」と言われ、頼りにされる存在にまでなっています。こうしたコミュニケーションは双方に良い影響を与えており、良好な関係構築に繋がっています。
2025年3月に発生したミャンマー地震の際には、ニュースを見た利用者様からご家族の安否を気遣う声が多く寄せられ、まるで自分の身内のように心配して声をかけてくださる方も沢山いらっしゃいました。
【私たちにできること】
介護福祉士という資格取得に向け頑張っていく中で、これから彼らに伝えていきたいことは、介護技術だけではなく、介護という仕事の楽しさを知って欲しいということです。イベント事や外出行事に参加することも増え、趣味活動を通して楽しまれている姿や、施設の外に出た時の利用者様の表情が、いつもと違うという一面を見ることで、日常とは異なる環境で利用者様の新たな姿が見られ、 介護の面白さや、やりがいを感じることができると思います。彼ら自身も介護の面白さを発見できるようサポートしていきたいと思っています。これからケアプランの担当を持つようになります。利用者様の気持ちに寄り添い、何を望まれているのか、どうなりたい、どうしていきたい等の思いを汲み取り、利用者様を笑顔にできる介護員になってほしいと思います。
【まとめ】
ミャンマーから来た彼らに仕事を教える際、最初は戸惑うことも多くありましたが、彼らは非常に積極的に学ぼうと一生懸命で、言葉使いにも配慮しながら日々の業務に取り組んでいます。
その姿勢に感銘を受け、私も改めて自分の仕事に対し振り返る良い機会となりました。普段使っている言葉をどのように言い換えればより伝わりやすいかを考え、意識的に言葉を選ぶようになりました。彼らへの指導のつもりが結果的に私たちのケアの見直しにつながっているのだと感じました。
私は先輩として、日本での仕事をより快適に進められるよう支援し、当初の目的である介護福祉士取得に向けて、サポートをしていきたいと思っています。
