講演情報

[27-O-P203-02]新人教育の為の業務見える化計画

茨城県 鵜澤 陽介, 谷畑 千秋 (社会医療法人若竹会 介護老人保健施設セントラル土浦)
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【施設紹介】
 2018年2月、茨城県土浦市に介護老人保健施設セントラル土浦は開設しました。セントラル土浦の定員は入所100名、通所リハビリテーション20名の介護老人保健施設であり、土浦市に隣接する牛久市にある「社会医療法人 若竹会 つくばセントラル病院」が設置主体となる。
 また、2022年11月には、当施設に隣接する形で「土浦リハビリテーション病院 介護医療院」96床が開院し、土浦市の住民の皆様にも地域包括ケアシステムの一員として周知されてきている。
【はじめに】
 今回の発表では、外国人介護職員が増加傾向にある中、介護の質を一定水準に保つ為に、多種多様な知識と技術と態度を修得し、セントラル土浦の職員が活躍に繋がるまでの修得課程の状況と、その中で新たな課題に直面し、今後に生かしたい事を報告する。
 私たちの指導方法として毎日、担当者がマンツーマン指導で対応し入職者に合わせた業務の修得を目指している。定期面談では外国人の方もいるため私生活での困り事などの相談も解決できるようにサポートをしており、業務の話では進捗状況を確認しながら毎月の修得目標を立て、その後、他の職員に分かるように表に明記した。
 その中で入職者側からの声として上がる事は、「その日の指導によって指導内容が若干違うので戸惑う事がある」との声が多く。指導者側からの声としては、「利用者様の情報が支援する場所で、伝えきれない事がある」との声が上がった。
このままの状態が続くと、悪い流れとして
(1)「怪我のないように丁寧に」といった説明では入職者が困惑してしまう
(2)自分の現在の介護技術が正しいのか?不安な介護を行うようになってしまう
(3)利用者様からも不安な声が上がってしまい、入職者が更に不安になり、自身も積極的に関わること出来なくなってしまう
(4)事実確認を行う先輩に対しては、怒られてしまったという気持ちが強くなってしまう
(5)指導者も強く言うと辞めてしまうから、と指導する事をためらう様になり関係性が悪化し負のスパイラルに入ってしまう
 この様な状態を防ぐ為にも指導方法の統一した基準は必須だと強く感じている。指導者の評価がバラバラにならないように「できる・できない」で客観的な評価を出せるようにすることが指導者と入職者の信頼関係につながると考える。
 そこで要因として考えられる事を、どの場所で何の情報を得たいのかリストアップを行い、以下の取り組みを実践した。
【取り組み1 テーブルの表示について】
 利用者様のテーブルには、食事や内服の間違いを防ぐ目的で、透析で水分制限や、エプロンの使用や入れ歯の有無、口腔ケアまでの注意点の確認できる。
【取り組み2 居室の表示について】
 居室の表示では、身体的な事やケアに関することなどを表示している。写真やイラストを使用し、読み仮名やひらがなで読みやすくし、異なる国籍の職員にも理解しやすく工夫をした。また、最新情報の更新を定期的に居室担当者が色分けシールを貼り、利用者様の情報を共有できるようにした。
【取り組み3 業務修得について】
 次に並行して各業務役割を理解して行い、時間軸で業務遂行する事が出来ているかのチェックも勤務形態ごとに実施した。日々の業務確認表も使用して業務の抜けを防ぐことで、時間の効率化を図り、指導にあたる時間の抽出を行っている。また、チェック項目の細分化を図り、詳細な個人情報の共有に取り組み、表示内容と表示方法に着手した。
 この取り組みで出来ないことを明確にして確実に出来るようになり、自信に繋がっている職員も増えた。入職者のみならず職員も慣れによって自己流になっていた指導が、根拠に基づく指導方法になった。
【まとめ】
 介護技術や知識を学ぶことは利用者様の生活支援をするにあたり、日々向上させて行かなければならない事である。基本的な考え方は全介助ありきでなく、一部介助の見極めを行い、どの部分のケアが必要か、アセスメントする事で、生活の質の向上に繋げていく事が、本来の目指す所だと考える。
 今回の取り組みを通して、指導方法の統一化を図る事が出来、今後も職員の為の業務の見える化に向けチェックリストを有意義に活用し指導に繋げていく。今回の取り組みが私達の指導方法基準となり、人材確保・人材育成・外国人職員の働き易さに繋がり、今後のセントラルの発展になる事と信じていきたい。