講演情報

[27-O-P204-04]「わからない」から「やりがい」へわたしを変えた日本での特定技能実習生としての1年半

長崎県 ぬーわー らいん, 升水 静香, 野口 宏治 (老人保健施設サクラ)
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【はじめに】 当施設は超強化型の老人保健施設です。人材不足解消の一つの策として令和6年より外国人介護実習生(特定技能実習生)の受け入れを始め、法人内で30名近くの外国人(ミャンマー)の雇い入れをおこなっています。現在、次陣の受け入れに向けての調整を進めている。 私はミャンマーのレストランで働きながら日本語学校に通い日本語の勉強を一年間行い日本語能力試験N3に合格しました。特定技能1号として、令和6年1月に法人での特定技能実習生の第1陣として9名で来日しました。 ミャンマーでは介護という仕事はありません。言葉の壁はもちろん、介護という仕事に対しても戸惑いが大きく、利用者様へ触れることにも恐怖心が大きかった。 困難なことはたくさんあったが、嬉しかったこともたくさんありました。私の経験を活かしてこれからの特定技能実習生の教育に活かしたいと思い報告する。【目的】 私が日本に来て困ったこと、ミャンマーの仲間たちが困っていることに対してのアンケートを行い、私たちの思いを後輩たちへ伝えたい。 ミャンマーと日本との違い。日本の勉強をしてきて実際に日本に来て困ったこと、嬉しかった事。一人一人悩んでいること困っている事は違うので、この発表で今後に繋いでほしい。 私は1年間で他の日本人職員と同じように早出業務から遅出業務、夜勤業務までできるようになりました。これから来る特定技能実習生たちも私と同じように全ての業務をこなせるように指導していきたい。【結果】 ミャンマーから日本に来た特定技能実習生の大半が“日本に来てよかった”と思っている。私たちはたくさんの国の中から日本を選んできました。その理由として安全で、給与が高いこと、宗教を大事にしており、価値観が近い事が大きな決定打となった。 ミャンマーに比べ日本は規則が厳しいと思うことがある。特にゴミの分別や、騒音を立てない、ゴミを捨てないなどの治安について、道端の果樹や草花をとってはいけないなどミャンマーから来たばかりのころは戸惑うこともあったが、厳しい規則のおかげで日本は安全なのだと思う。 言葉の壁も大きく、“日本に来て困ったことは?”の問いかけにみんなが日本語と答えた。漢字、ひらがな、カタカナを覚えることも大変だが、文法や方言も加わりとても難しかった。特に高齢者が使う日本語は難しく理解するまでに時間がかかった。日本語がわからないので、表情や声のトーンなど非言語的コミュニケーションから感じ取ることができるようになった。 食事についても最初は店の場所などもわからず、調理器具や食器類はすべて揃えてもらい、食材の買い物なども連れて行ってもらっていた。ミャンマーでは惣菜が販売してある場所も多く値段も安いため惣菜を買うことも多かったが、日本では惣菜が売ってある場所も少なく値段も高く、味も合わず自分で作っている。ミャンマーでは働きながら自炊することは無かったので両立が大変であった。いろんなところへ外食に連れて行ってもらい日本食の好きなものも増えた。 ミャンマーに比べて日本の夏は暑く、冬は寒いという意見も多く聞かれた。ミャンマーでは寒いということがないので日本の冬が大変であった。ミャンマーの仲間たちがみんな、仕事も日本語も大変であるが一番きつかったのは孤独であること、心が一番きつかったと話している。日本人は親切で優しくしてくれるが、うまく通じないことも多く、自分がどう思われているのかと常に不安が大きかった。 そんな中で法人内のミャンマー人が交流できるようにと交流会を何度か開いてもらい、お寿司などの日本食を食べたり、バーベキューやピザを焼いたり、夏祭りで浴衣を着て縁日を回ったり、日本のゲームなどのイベントを行ってもらう中で仲間を作り、交流を図ることで他部署のミャンマー人の友達を作ることができ、日本人との交流を深めることもできた。 働きに来ている私たちにとって、労働に対する成果を貰うことが一番うれしく、給与、賞与を始め、超強化型達成記念として定期的に商品券を貰い、仲間と一緒に買い物に行くのもやりがいに繋がっている。 運転できない私たちは土地勘もなくバスやタクシーの使用も困難で、買い物に行く場所も徒歩圏内に限られている。月に数回会社から遠くのショッピングモールへ連れて行ってもらうことも楽しみになっている。 はじめミャンマーには介護という仕事がないので、自分にできるのか?という不安が大きかったが、入社後定期的に特定技能実習生向けに開催してくれた勉強会で知識を得て、少しづつ学ぶことができた。【まとめ】 たくさんの事を私たちにしてもらい、少しずつ私たちは日本で働くことにやりがいを見つけ、いまでは楽しく働くことが出来ている。今回のアンケートでの仲間たちの意見をもとに、次は特定技能実習生の受入れ指導者側として入国後のミャンマー人の介護技術の指導をはじめ、生活の支援のフォローを行い、少しでも不安をなくし、安心して働いていけるよう後輩の指導に生かしていきたい。