講演情報
[28-O-C007-04]医療型短期入所を行うにあたって看護職員が抱える不安
千葉県 ○佐藤 健太 (フェルマータ船橋)
【はじめに】近年、医療的ケアを必要とする障害児者の増加に伴い、医療型短期入所事業のニーズは高まっている。一方で千葉県の医療型短期入所事業所の指定機関は令和7年6月時点で20カ所となっている。当施設が所在する船橋市には医療型短期入所事業所はなく、受け入れ機関の整備が喫緊の課題である。当施設でも医療型短期入所事業所の指定を目指しているが、医療的ケア児者を受け入れるにあたっては、看護職員から不安の声も聞かれている。
【目的】本研究では看護職員が実際にどのような不安を抱えているのかを明らかにすることで、不安解消に向けた取り組みへの一助とすることを目的とした。
【研究方法】令和7年4月末時点で当施設に勤務する看護職員13名を対象とした。本研究では研究説明書とアンケートを作成し、研究の目的、意義、方法、倫理的配慮について説明した。アンケートの内容は二項目選択式で、一部自由回答式として医療型短期入所を始めるにあたってどのような不安を抱えているのかを抽出し、カテゴリーに分類した。
【倫理的配慮】アンケートは無記名とし、対象者が特定されないように配慮した。また、対象者がアンケートへ回答し、提出したことで本研究への参加同意を得たと判断すること説明している。
【質問内容】<1>医療型短期入所について知っているか。<2>医療的ケア児者について知っているか。<3>医療的ケア児者を施設で受け入れることに不安があるか。また、不安があると答えた場合には、どのようなことが不安であるかを自由記載で回答できるようにした。
【回答結果】アンケートへの回答は13名中12名で回収率は92.3%であった。<1>医療型短期入所について知っているかとの問いに対して、知っていると回答したのは4名(30.8%)で、知らないと回答したのは8名(61.5%)。<2>医療的ケア児者について知っているかとの問いに対して、知っていると回答したのは6名(46.1%)で、知らないと回答したのは6名(46.1%)。<3>医療的ケア児者を施設で受け入れることに不安があるかとの問いに対して、不安があると回答したのは11名(84.6%)で、未回答1名(7.7%)であった。
どのようなことが不安であるかを自由記載としたところ、「対象が小児であった場合は経験がないため不安である」、「人工呼吸器を使用している場合の取り扱いなどの知識や技術について不安である」、「夜間は看護師1名体制なので手が回らなくなるのではないか」、「認知専門棟で対応する場合、他利用者が居室へ出入りなどをしてしまう恐れもあるが常に見てはいられない」、「ご家族とのコミュニケーションが難しいのではないか」など様々な回答がみられた。
今回得られた不安の内容は30件で、カテゴリーに分類を実施した。分類した内容は看護師に関わるものが20件、家族に関わるものが5件、施設に関わるものが4件、医師に関わるものが1件という内容であった。
【考察】医療型短期入所や医療的ケア児者について知らないとの回答が半数以上を占めていた。これに対しては医療型短期入所がどういったものであるか、医療的ケア児者とはどのような方たちであるかという勉強会を実施することで、知識を共有し理解を深める必要があると考える。また、医療的ケア児者を受け入れることに不安があるとの回答は80%を超えていた。この回答で挙げられた小児への対応や人工呼吸器などの医療機器の取り扱い、手技についてなど知識、技術的な内容に関しても勉強会を開催し、知識の共有や技術訓練を実施することで不安の解消や軽減を図る必要があると考える。
しかしながら入所対象者の年齢や疾患、当施設でどこまでの管理ができるのかなど詳しい話は挙がっていない。今後施設の方針が決まり次第、方針に沿った内容で勉強会を実施する。また、看護体制や施設の設備、備品などの不安に関しては師長や事務長などの管理者とも相談をして対応策を検討していく必要がある。
【おわりに】医療型短期入所を行うにあたって看護職員は知識や技術的な不安だけでなく、看護体制、施設の設備や備品、家族との関係性など様々な不安を抱えていることが明らかとなった。
今後の展望としては挙げられた各種不安の内容について勉強会などを実施し、不安の解消や軽減を図っていく。また、勉強会などを実施して実際に医療型短期入所や医療的ケア児者に対する理解が深まったのか、医療的ケア児者を受け入れるうえでの不安が解消、軽減されたかどうかについては改めて評価を行う必要がある。医療型短期入所を実現することは看護の質を高めることにも繋がると考えられるため、より良い看護を提供できるよう努めていきたい。
【目的】本研究では看護職員が実際にどのような不安を抱えているのかを明らかにすることで、不安解消に向けた取り組みへの一助とすることを目的とした。
【研究方法】令和7年4月末時点で当施設に勤務する看護職員13名を対象とした。本研究では研究説明書とアンケートを作成し、研究の目的、意義、方法、倫理的配慮について説明した。アンケートの内容は二項目選択式で、一部自由回答式として医療型短期入所を始めるにあたってどのような不安を抱えているのかを抽出し、カテゴリーに分類した。
【倫理的配慮】アンケートは無記名とし、対象者が特定されないように配慮した。また、対象者がアンケートへ回答し、提出したことで本研究への参加同意を得たと判断すること説明している。
【質問内容】<1>医療型短期入所について知っているか。<2>医療的ケア児者について知っているか。<3>医療的ケア児者を施設で受け入れることに不安があるか。また、不安があると答えた場合には、どのようなことが不安であるかを自由記載で回答できるようにした。
【回答結果】アンケートへの回答は13名中12名で回収率は92.3%であった。<1>医療型短期入所について知っているかとの問いに対して、知っていると回答したのは4名(30.8%)で、知らないと回答したのは8名(61.5%)。<2>医療的ケア児者について知っているかとの問いに対して、知っていると回答したのは6名(46.1%)で、知らないと回答したのは6名(46.1%)。<3>医療的ケア児者を施設で受け入れることに不安があるかとの問いに対して、不安があると回答したのは11名(84.6%)で、未回答1名(7.7%)であった。
どのようなことが不安であるかを自由記載としたところ、「対象が小児であった場合は経験がないため不安である」、「人工呼吸器を使用している場合の取り扱いなどの知識や技術について不安である」、「夜間は看護師1名体制なので手が回らなくなるのではないか」、「認知専門棟で対応する場合、他利用者が居室へ出入りなどをしてしまう恐れもあるが常に見てはいられない」、「ご家族とのコミュニケーションが難しいのではないか」など様々な回答がみられた。
今回得られた不安の内容は30件で、カテゴリーに分類を実施した。分類した内容は看護師に関わるものが20件、家族に関わるものが5件、施設に関わるものが4件、医師に関わるものが1件という内容であった。
【考察】医療型短期入所や医療的ケア児者について知らないとの回答が半数以上を占めていた。これに対しては医療型短期入所がどういったものであるか、医療的ケア児者とはどのような方たちであるかという勉強会を実施することで、知識を共有し理解を深める必要があると考える。また、医療的ケア児者を受け入れることに不安があるとの回答は80%を超えていた。この回答で挙げられた小児への対応や人工呼吸器などの医療機器の取り扱い、手技についてなど知識、技術的な内容に関しても勉強会を開催し、知識の共有や技術訓練を実施することで不安の解消や軽減を図る必要があると考える。
しかしながら入所対象者の年齢や疾患、当施設でどこまでの管理ができるのかなど詳しい話は挙がっていない。今後施設の方針が決まり次第、方針に沿った内容で勉強会を実施する。また、看護体制や施設の設備、備品などの不安に関しては師長や事務長などの管理者とも相談をして対応策を検討していく必要がある。
【おわりに】医療型短期入所を行うにあたって看護職員は知識や技術的な不安だけでなく、看護体制、施設の設備や備品、家族との関係性など様々な不安を抱えていることが明らかとなった。
今後の展望としては挙げられた各種不安の内容について勉強会などを実施し、不安の解消や軽減を図っていく。また、勉強会などを実施して実際に医療型短期入所や医療的ケア児者に対する理解が深まったのか、医療的ケア児者を受け入れるうえでの不安が解消、軽減されたかどうかについては改めて評価を行う必要がある。医療型短期入所を実現することは看護の質を高めることにも繋がると考えられるため、より良い看護を提供できるよう努めていきたい。
