講演情報
[28-O-H001-07]排泄ケアを焦点に当てた生産性向上のへの取り組み排泄支援の見直しによる業務改善・コスト削減
神奈川県 ○内藤 優策, 藤野 春海, 山王 清美, 瀧川 宗一郎, 園田 祝美 (医療法人社団哺育会介護老人保健施設ハートケア湘南・芦名)
【はじめに】労働人口は減少していく中、高齢化は急速に上昇し介護職のニーズは速いスピードで増加していくことが見込まれる。そのため介護現場における生産性の向上に資する取り組みを図る観点から業務改善を継続的に行うことが重要視されている。当施設では生産性向上を目的に排泄介助に焦点を当て介助方法を検討した。その結果、介護技術の統一、業務改善、コスト削減につながった取り組みを報告する【方法:取り組み内容の検討】当施設は150床を有する介護老人保健施設である。全体のおむつ使用者は、2024年11月においって、日中30名、夜間74名であった。1.利用者の排泄パターンの把握まず個別排泄パターンの把握から行った。時間おきの排泄誘導・おむつ交換を行っていたが排泄表をもとに個人の排泄時間帯を把握し排泄誘導、おむつ交換を行った。2.排泄業務内容・時間の検討・おむつ製品の見直し特に夜間の介護度の高い利用者へ対してのおむつの交換時間と回数を検討した。おむつの基本仕様としてアウター1枚、インナー1枚とした。おむつ(インナー)の選択、排泄誘導、時間は担当介護者が決定し排泄業務表へ記入し実施した。実施した評価はフロアミーテイングで行い実施方法を変更していった。おむつ(高吸収パット)の種類の検討を行った。両面吸収パットを不適切に使用していた。両面吸収パットの納入を中止し、高機能吸収パットの導入を行った。3.個別おむつ選択・当てかたの研修の実施おむつの選択と当て方の研修は業者へ研修を依頼した。研修内容はADL・体型・排泄状況に応じたアイテムの選択、おむつの機能を生かした使用方法、アイテム・使用方法のスタッフ間での共有の内容であった。【結果・考察】おむつの基本仕様と当て方とアイテムの選択を行うことで漏れを気にして尿量が多い利用者へ何枚もおむつを当てることがなくなった。結果、おむつの納品実績が2024年11月は23.102枚であったが2025年4月には18.830枚へ減少した。コストに関しても検討前の2024年11月は、2584180円(稼働率94%)から2025年4月には稼働率が96%と高いにもかかわらず2099020円となり485160円のコスト削減となった。懸念されたIAD(排せつ物が皮膚に接触することによる皮膚炎)の発生はなかった。尿路感染症も以前と比べて増多はなかった。夜間のおむつ交換の回数が減り業務負担の軽減につながった。それにより他のフロアヘのヘルプが時間でできるようになった。尿路感染症も以前と比べて増多はなかった。夜間のおむつ交換の回数が減り業務負担の軽減につながった。それにより他のフロアヘのヘルプが時間でできるようになった。【まとめ】業務の効率化は、常に倫理的支援、医療安全の視点、働きがいの視点から行わなければならない。排泄は人が生きていくのに欠かせない行為である。心理的・社会的・文化的な広がりを持っており安全・社会的、尊厳や自己実現など高度な欲求に大きな影響を与える。残された能力で最大限自立した排泄ができるよう今後も支援を継続していきたい
