講演情報
[22-O-L004-06]当施設退所直後から訪問リハが介入しADL向上した事例ICFを基にしたリハビリ実践
*池谷 佳敬、中島 新一、小田 一暁、辻村 康賢 (神奈川県 介護老人保健施設 横浜あおばの里)
【目的】
当施設に入所し在宅復帰した利用者が、疾病等で再入所するケースがしばしばみられる。今回、当施設を在宅復帰退所された利用者に対し復帰直後から当施設訪問リハビリが介入、残存課題となっていた生活動作に対し国際生活機能分類(以下ICF)を用いてより具体的な目標設定を行い動作練習や環境調整を実施した。結果、課題をクリアでき現在も在宅生活が継続できている事例を報告する。
【方法】
90歳代女性、右大腿骨顆上骨折後観血的手術施行し入院加療後、当施設に入所される。順調に回復し在宅復帰退所されたが、自宅玄関前に15段の外階段があり通所系サービス利用困難のため、復帰直後より当施設訪問リハビリ開始となる。訪問看護、訪問入浴も同時に開始となる。開始時ADLはポータブルトイレ見守り、自宅内移動はご自身で車椅子を漕いで移動されていた。
訪問リハビリ開始当初ご本人から(1)トイレを使いたい(2)自宅浴室で入浴したいとの希望が聞かれた。そのためICFを用いてより具体的な(1)(2)に対しての目標設定及びICFの内容を利用者と共有し、リハビリを進めた。
研究内容、画像等の使用についてはご本人・ご家族へ事前に十分な説明を行い、書面にて同意を得ている。
【結果】
(1)に関しては「環境設定した上で、一人でトイレが使えるようになる」という目標を設定し、右下肢筋力強化、荷重練習、歩行練習を実施した。右下肢支持性向上に伴い模擬的なトイレ動作練習も開始した。訪問リハビリ開始から5ヶ月後にはトイレ動作が安定して行えるようになり、手すり等の環境調整を行った。結果、7ヶ月には自宅トイレにて自立で排泄可能となった。
(2)に関しては「自宅浴室で見守りのもと入浴ができる」という目標を設定、浴室入口での段差昇降や浴槽の出入りを想定し手すりのある玄関にて上り框昇降の練習を開始した。その後、胆嚢炎にて入院するも退院後に再度自宅での入浴希望あり、実際の浴室にて動作評価を兼ねた練習を実施した。徐々に安定した動作が可能となり、ご家族や介護支援専門員と相談の上浴室改修を行った。結果、訪問リハビリ利用開始から14ヶ月後に訪問看護見守りのもと自宅浴室での入浴が可能となった。この時点で訪問入浴サービスを終了した。
当初の訪問リハビリ目標はクリアできたが、成功体験からご本人のモチベーションも上がり、(3)外出したい、とのさらなる希望が聞かれた。そのため新たな目標設定及びICFの内容を再びご本人と共有し、外階段の昇降練習を開始した。その結果、現在では外階段15段の昇降が付き添いにて可能となり、ご家族と外出することができるようになった。
【考察】
厚労省のデータでは「退院・退所後できるだけ早期に訪問・通所リハを導入することが効果的である」と示されており、在宅復帰直後から訪問リハビリが介入したことがADL向上の要因だと考える。またご本人の理解度も良好で、ICFを用いて利用者と問題を共有しながらリハビリを進めたこともDL向上の要因だと考える。今回のケースでは在宅復帰直後から訪問リハビリが介入し、ICFを用いて利用者と問題を共有しながらリハビリを進めることの有用性が示された。
引用文献:厚生労働省 第140回介護給付費分科会参考資料 2017年
当施設に入所し在宅復帰した利用者が、疾病等で再入所するケースがしばしばみられる。今回、当施設を在宅復帰退所された利用者に対し復帰直後から当施設訪問リハビリが介入、残存課題となっていた生活動作に対し国際生活機能分類(以下ICF)を用いてより具体的な目標設定を行い動作練習や環境調整を実施した。結果、課題をクリアでき現在も在宅生活が継続できている事例を報告する。
【方法】
90歳代女性、右大腿骨顆上骨折後観血的手術施行し入院加療後、当施設に入所される。順調に回復し在宅復帰退所されたが、自宅玄関前に15段の外階段があり通所系サービス利用困難のため、復帰直後より当施設訪問リハビリ開始となる。訪問看護、訪問入浴も同時に開始となる。開始時ADLはポータブルトイレ見守り、自宅内移動はご自身で車椅子を漕いで移動されていた。
訪問リハビリ開始当初ご本人から(1)トイレを使いたい(2)自宅浴室で入浴したいとの希望が聞かれた。そのためICFを用いてより具体的な(1)(2)に対しての目標設定及びICFの内容を利用者と共有し、リハビリを進めた。
研究内容、画像等の使用についてはご本人・ご家族へ事前に十分な説明を行い、書面にて同意を得ている。
【結果】
(1)に関しては「環境設定した上で、一人でトイレが使えるようになる」という目標を設定し、右下肢筋力強化、荷重練習、歩行練習を実施した。右下肢支持性向上に伴い模擬的なトイレ動作練習も開始した。訪問リハビリ開始から5ヶ月後にはトイレ動作が安定して行えるようになり、手すり等の環境調整を行った。結果、7ヶ月には自宅トイレにて自立で排泄可能となった。
(2)に関しては「自宅浴室で見守りのもと入浴ができる」という目標を設定、浴室入口での段差昇降や浴槽の出入りを想定し手すりのある玄関にて上り框昇降の練習を開始した。その後、胆嚢炎にて入院するも退院後に再度自宅での入浴希望あり、実際の浴室にて動作評価を兼ねた練習を実施した。徐々に安定した動作が可能となり、ご家族や介護支援専門員と相談の上浴室改修を行った。結果、訪問リハビリ利用開始から14ヶ月後に訪問看護見守りのもと自宅浴室での入浴が可能となった。この時点で訪問入浴サービスを終了した。
当初の訪問リハビリ目標はクリアできたが、成功体験からご本人のモチベーションも上がり、(3)外出したい、とのさらなる希望が聞かれた。そのため新たな目標設定及びICFの内容を再びご本人と共有し、外階段の昇降練習を開始した。その結果、現在では外階段15段の昇降が付き添いにて可能となり、ご家族と外出することができるようになった。
【考察】
厚労省のデータでは「退院・退所後できるだけ早期に訪問・通所リハを導入することが効果的である」と示されており、在宅復帰直後から訪問リハビリが介入したことがADL向上の要因だと考える。またご本人の理解度も良好で、ICFを用いて利用者と問題を共有しながらリハビリを進めたこともDL向上の要因だと考える。今回のケースでは在宅復帰直後から訪問リハビリが介入し、ICFを用いて利用者と問題を共有しながらリハビリを進めることの有用性が示された。
引用文献:厚生労働省 第140回介護給付費分科会参考資料 2017年
