セッション詳細
[1S04a]虫から学ぶ生理学:非哺乳類モデルが拓く生理学の新展開
2026年3月10日(火) 14:30 〜 16:20
第4会場(第一看護学科棟 2階 202講義室)
オーガナイザー・座長:藤原 祐一郎(広島大学)、任 書晃(岐阜大学)
日本生理学会は、これまで主にヒトを対象としてきましたが、昆虫や海洋生物などの非哺乳類動物に学ぶことで、生理機能の多様性と普遍性を見直す視点が広がりつつあります。これらの生物は、姿かたちのみならず、臓器の機能や生理的役割の分担、さらには機能分子の構造や制御機構において、哺乳類とは大きく異なる仕組みを備えています。たとえば、翅音の発生、低温耐性、温度受容や嗅覚・味覚といった感覚機能には、昆虫特有の情報処理様式が見られます。こうした機構の解析は、ヒトには存在しない生体機能の理解を深めるだけでなく、ヒトの生体分子に潜む未知機能の解明にもつながる可能性を秘めています。本シンポジウムでは、「虫を知ることでヒトを知る」という視点のもと、非モデル生物の機能解析から得られた知見を共有し、ヒト生理学への新たな応用の可能性を探ります。病態の理解や治療法の開発にもつながる、生理学の新たな展開を目指します。
導入
[1S04a-01]昆虫由来糖受容体型イオンチャネルBmGr9の糖選択性とサブユニット構成の分子基盤
*神鳥 和代1,2、藤原 祐一郎1,3 (1. 香川大学医学部分子生理学、2. 香川大学国際希少糖研究教育機構、3. 広島大学医系科学研究科生理学及び生物物理学)
[1S04a-04]音から読み解く翅ばたきの力学:オオスズメバチにおける非定常空力力と飛翔音の関係
*森元 伊織1、堀井 和広1、中田 敏是2、横山 博史3、佐賀 達矢4、土田 浩治5、岡本 朋子5、任 書晃1 (1. 岐阜大学大学院 医学系研究科 生命原理学講座 生体物理・生理学分野、2. 千葉大学大学院工学研究院 生物機械工学、3. 豊橋技術科学大学大学院工学研究科 機械工学系、4. 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 人間環境学専攻、5. 岐阜大学応用生物科学部 昆虫生態学)
