セッション詳細

[CK-1]エレクトロニクスソサイエティ・プレナリーセッション 「改めて、IOWNとは何か?」

2024年9月10日(火) 13:45 〜 17:00
本館1号館 2階 1-204(日本工業大学)
光技術を軸とした次世代情報通信基盤としてInnovative Optical and Wireless Network(IOWN:アイオン)が2019年に提唱された。現在、多くの参画者の元、低消費電力・低遅延をめざした「光電融合技術」を中心にIOWNの社会実装の姿が見え始めている。一方、その提案から5年を経た今、見えてきた壁や、解決すべき技術課題等が顕在化してくるのではないか?と推察する。本シンポジウムでは、研究者・技術者視点でIOWNの目指す方向性を俯瞰し、未来社会を具現化するための技術課題は何かを考え、研究者の新たなチャレンジを鼓舞することを目的とする。

座長:山本直克(NICT)
13:45-13:50 開会挨拶 エレクトロニクスソサイエティ会長 永田 真(神戸大)
13:50-14:15 表彰式(エレクトロニクスソサイエティ賞、レター論文賞、ELEX Best Paper Award、招待論文賞、学生奨励賞)

14:15-14:25 休憩

14:25-17:00 特別講演会「改めて、IOWNとは何か?」

14:25-15:15 特別講演1「IOWN -通信から挑む持続可能な社会の実現-」
講師:荒金 陽助(日本電信電話株式会社 研究企画部門 IOWN推進室)
概要:ICTは今後のさらなる発展が期待される一方で、持続可能性の危機にある。扱うデータ量が急増し、大量の計算機が必要となり、結果、電力消費量が爆発的に増加している。さらなるICTの発展と持続可能性の両立を目指すIOWNの狙い、アプローチを説明する。

15:15-16:05 特別講演2「光電融合技術について」
講師:佐藤 昇男(日本電信電話株式会社 先端集積デバイス研究所)
概要:NTTでは、光-電気変換をエネルギー高効率かつ大容量に行うことができる光電融合技術の研究開発に注力している。本技術は従来の通信分野での利用に留まらず、コンピュータの内部での利用を想定している。IOWN実現の鍵を握る光電融合技術について解説する。
16:05-16:55 特別講演3「IOWNにおけるパートナーシップ」
講師:大庭 隆伸(日本電信電話株式会社 研究企画部門 IOWN推進室)
概要:IOWNにかかる取り組みはその構想に賛同する多くの企業・団体と推進している。本講演では、ユーザ系の企業を中心にその取り組みや狙いを紹介する。2月に行われたブロードバンド・アソシエーション主催のIOWN勉強会では、IMAGICA社長、TBS技術戦略部長らが登壇し、各社の課題とIOWNでの狙い・期待について講演された。その際の映像などを交えて、多様な産業分野に渡るコラボレーションの様子を紹介する。
16:55-17:00 閉会挨拶 エレクトロニクスソサイエティ副会長 松尾慎治(NTT)