講演情報

[A-10-08]入出力分布に基づく解釈可能なソフトウェアテストの境界条件推定

〇南波 和樹1、勝沼 聡1、木俣 翔太1、橋本 一馬1、宮田 辰彦1 (1. 日立)

キーワード:

大規模言語モデル、ブラックボックステスト、境界条件推定、解釈可能性

近年は大規模言語モデル(LLM)を活用したソフトウェアテストの効率化が期待されている.ブラックボックステストにおいて,テストケースの網羅性や妥当性の判定が担当者に依存し,レビューの品質がばらつくことが問題となる.これに対し,入出力空間の分割を用いたテストケースの生成が有効であるが,多くの場合は境界条件が数値的な閾値としてのみ表され,閾値の意味を解釈するためにはテスト対象のソフトウェアの仕様やモデルが必要となる.本稿では,ソフトウェアの入出力データの分布に基づき,閾値の意味が解釈可能な境界条件を推定する手法を提案する.提案手法は,類似の入出力データを集約するGrouping部,集約単位の分類条件を推定するClassification部,分類条件から分割対象と閾値の組を抽出するCondition Extraction部からなる.これにより,境界条件をより一般性の高い条件式として表現し,LLMや担当者による解釈を容易にする.机上検証により,実際に提案手法が従来手法と比較してより一般性が高く解釈が容易な形式で境界条件を推定することを確認した.また,テストエンジニアによる境界条件の設計結果と比較して,一定程度の一致が得られ,実務への適用可能性が示された.