講演情報

[A-10-09]ECS FargateにおけるCPUアーキテクチャがコールドスタートに与える影響の評価

◎△德永 崇寛1、神野 敦哉2、田口 開智2、那須 渚2、小比賀 亮仁1、小板 隆浩2 (1. 同志社大学、2. 同志社大学大学院)

キーワード:

アマゾンウェブサービス、ECS、コールドスタート

ECS Fargate のオンデマンド起動方式では、処理要求に応じて新規コンテナタスクを起動するため、タスク起動時にコールドスタートレイテンシが発生する。本研究では、ECS Fargate が対応する amd64 と arm64 の両 CPU アーキテクチャにおいて、コールドスタートレイテンシにどの程度の差が生じるか、また CPU アーキテクチャがコールドスタートのどのフェーズに影響を与えるかを実測により評価した。コールドスタートレイテンシを SQS メッセージ送信時刻からコンテナ内プロセスの起動時刻までの時間と定義し、CloudWatch Metrics に記録するとともに、ECS DescribeTasks API を用いてホスト確保・イメージプル・コンテナ起動の各フェーズ時間を計測した。操作変数をアーキテクチャ(amd64・arm64)とイメージサイズ(100MB~2GB の6水準)の2要因とし、各12条件についてそれぞれ100回計測した。実験の結果、全条件において arm64 が amd64 よりも短いコールドスタートレイテンシを示した。ホスト確保時間は約11秒で両アーキテクチャ間でほぼ一定であり、イメージプル時間はイメージサイズの増大に伴って長くなった。arm64 による短縮率は100MB 条件で最大6.1%、2GB 条件で最小3.4%となり、絶対差はイメージサイズに比例して約1.1秒~2.3秒へと拡大した。