講演情報
[A-18-02]CO2測定モジュールによる地下工事現場の環境把握
◎△岡野 望生1、田中 康一郎1 (1. 九州産業大学)
キーワード:
CO2、IoT
近年,地球温暖化の影響による夏季の気温上昇に伴い,屋外および閉鎖空間における作業現場での熱中症対策の重要性が高まっている.特に下水道管工事現場は,高温多湿で換気が不十分な閉鎖環境であり,作業員が熱中症を発症する危険性が高い.福岡市との連携プロジェクト mirai@ では,こうした環境下における熱中症予知システムの構築を進めており,本研究ではその一環としてCO2濃度を用いた作業環境把握の可能性について検討した.CO2濃度は作業員の活動状況や換気状態を把握する指標として有効であるが,現場では粉塵や落下衝撃による測定機器の破損を防ぐため保護ケースが必要となる.しかし,ケース構造によっては測定精度に影響を与える可能性がある.
本研究では,本学で開発したCO2測定モジュール(pCO2)を用いて実験を行った.本モジュールは,Seeed Studio のXIAO-ESP32C6マイクロコントローラと,Sensirion のSCD41 CO2センサで構成され,Wi-Fi通信により取得データをサーバへ送信できる.実験は福岡市内の下水道管工事現場で実施し,トンネル最深部にセンサを定点設置して1日継続測定を行った.さらに保護ケースの影響評価として,「ケースなし」「穴あきタッパ」「防水ケース」の3条件を設定し,工事終了後の静的環境下で測定値を比較した.
その結果,作業時間帯である8時から17時にかけてCO2濃度の上昇が確認され,作業員の活動状況を反映していることが示された.また,気温には大きな差異が見られなかった一方で,CO2濃度および湿度ではケースなしとの差異が確認され,ケース構造が測定精度に影響を与えることが明らかとなった.以上より,CO2濃度測定は現場環境把握に有効であり,実運用ではセンサ部を外部に露出させた保護構造が必要であることを示した.
本研究では,本学で開発したCO2測定モジュール(pCO2)を用いて実験を行った.本モジュールは,Seeed Studio のXIAO-ESP32C6マイクロコントローラと,Sensirion のSCD41 CO2センサで構成され,Wi-Fi通信により取得データをサーバへ送信できる.実験は福岡市内の下水道管工事現場で実施し,トンネル最深部にセンサを定点設置して1日継続測定を行った.さらに保護ケースの影響評価として,「ケースなし」「穴あきタッパ」「防水ケース」の3条件を設定し,工事終了後の静的環境下で測定値を比較した.
その結果,作業時間帯である8時から17時にかけてCO2濃度の上昇が確認され,作業員の活動状況を反映していることが示された.また,気温には大きな差異が見られなかった一方で,CO2濃度および湿度ではケースなしとの差異が確認され,ケース構造が測定精度に影響を与えることが明らかとなった.以上より,CO2濃度測定は現場環境把握に有効であり,実運用ではセンサ部を外部に露出させた保護構造が必要であることを示した.
