講演情報
[A-18-04]地下工事現場における温度測定位置の検討
〇野坂 卓矢1、田中 康一郎1 (1. 九州産業大学)
キーワード:
IoT
近年,地球温暖化に伴う気温上昇により,建設現場における熱中症対策の重要性が高まっている.特に下水道工事現場は閉鎖的な地下空間であり,高温多湿な環境となりやすいことから,作業環境を継続的に監視し,温度変化を早期に把握することが求められている.本研究では,下水道工事現場において,気温,機械表面温度およびコンクリート壁面温度を測定し,温度測定位置による温度変化の特徴を比較した.測定には,本学で開発したWi-Fi通信機能を備えた温度測定センサを用い,トンネル最奥部の作業機械付近に設置した.また,コンクリートはトンネル最奥部から坑口側へ向かって順次打設されることから,打設箇所近傍の既設コンクリート壁面を測定対象とした.測定の結果,機械の稼働開始後には機械表面温度が約44℃から47℃付近まで上昇し,気温も同様の傾向を示したが,機械表面温度ほど大きな上昇は見られなかった.また,コンクリート壁面温度は測定期間を通じて気温より約2~5℃高い値で推移したものの,両者の温度変化の傾向は概ね一致しており,コンクリート壁面温度が気温に先行して変化する傾向は確認されなかった.以上より,本測定条件では,コンクリート壁面温度は気温より高い値を示すものの,気温よりも早期に温度変化を捉えられる可能性は見出せなかった.
