講演情報

[A-7-03]文字入力型インターフェースを用いたムンカーCAPTCHA の提案

◎△村井 幸騎1、村上 恭通1、土居 元紀1 (1. 大阪電気通信大学)

キーワード:

CAPTCHA、ムンカー錯視、SUS

近年、BOTによるフィッシング詐欺やアカウント不正取得の被害が急増しており、これらを防ぐ技術としてCAPTCHAが広く利用されている。しかし、AI技術の急速な進歩に伴い、多くのCAPTCHAがBOTに突破される一方で、人間にとっては認識しづらくなるというセキュリティ性とユーザビリティのトレードオフが問題となっている。この解決策として、人間特有の知覚現象である「錯覚」の利用が注目されており、特に錯視の発生が顕著な「ムンカー錯視」を用いたCAPTCHAが提案されている。しかし、従来研究では事前に用意された画像数に限りがあり、出力できる問題パターンが少ないため、総当たり攻撃やパターンの学習に対して脆弱であるという課題があった。
そこで本研究では、錯視画像のオブジェクトを従来の「円」から「文字」へと変更し、提示された色の文字をユーザーに入力させる新たなCAPTCHA方式を提案・開発した。これにより、問題パターンの枯渇を防ぎ、AIによる自動認識を困難にしながらも、人間が高い識別率を維持できる仕組みを実現した。さらに、開発したプロトタイプを用いて、システム評価スケール(SUS)によるユーザビリティ調査を実施した。本稿では、提案システムの設計・実装、および被験者実験による評価結果について報告する。