講演情報
[A-8-16]星表に基づくデジタルカメラの内部標定の試み
◎松尾 陽矢1、山北 彩未1、前原 秀明2 (1. 福岡工大大学院、2. 福岡工大)
キーワード:
カメラキャリブレーション、天体写真、星表
レンズ使って像を撮影すると歪曲収差の影響で歪みが発生する。そのため写真測量分野では一般的に、内部標定を行い歪みの補正を行う。しかし、天体写真を撮影するような遠距離設定時は、テストターゲットを撮影する際に焦点が合いにくく厳密な内部標定が難しい。そこで本研究では、星表を用いた望遠鏡の内部標定の先行研究を参考にし、天体写真と星表を使ったデジタルカメラの内部標定を試みた。まず、内部標定するデジタルカメラで天体写真を撮影し、天体写真に写る恒星の情報を星表から取得した。取得した情報をもとに、真値と見做す2次元の座標を作成しこれを星表座標とした。次に、天体写真から各恒星の中心を自己相関によって算定し、これを星像座標とした。星表座標と星像座標の両座標の重ね合わせを行い、これらの座標誤差が小さくなるよう、星像座標に内部パラメータを作用させ歪みを補正し、内部標定を行った。座標誤差の最小化の計算方法は非線型最小二乗法を用いた。これらの実験から、内部パラメータをRMSEが5pixel未満の範囲で算定でき内部標定が可能という事が確認できた。しかし、将来的な実用性を求めた際に、RMSEが1pixel未満が妥当であり、そのためには、天体写真から星像中心を正確に取得する必要があるなど課題が残る結果となった。今後の展望として、RMSEを1pixel未満にすることや、算定した内部パラメータで写真の歪みを補正し、補正した画像をコンポジット処理などの様々な画像処理技術への応用を目指す。
