講演情報

[AI-2-04]配電系統におけるゲーム理論的電圧管理アプローチ:需要家の安定な協力と公平な利得分配

〇関崎 真也1 (1. 広島大学)

キーワード:

協力ゲーム、配電系統、電圧管理

近年,太陽光発電(photovoltaic: PV) システムをはじめとする再生可能エネルギー(再エネ)の電力系統への大量導入に伴い,逆潮流による電圧上昇や急峻な電圧変動といった電力品質の悪化が課題となっている.従来,配電系統の電圧管理は系統側機器によって行われてきたが,これらの機器のみでPV 出力の急激な変動を補償するにはいくつかの課題があり,公共インフラである電力系統の運用コストが増加する懸念がある.この問題の解決策として,需要家側に設置されたインバータや可制御負荷といった需要家リソースを活用し,電圧制御といった電力系統の運用に対する協力を前提とした分散協調型のアプローチが注目を集めている.これらの需要家リソースを協調的に制御する上では,安定的な協力を維持するためのインセンティブ設計が不可欠となる.協力ゲーム理論は,ゲームに参加するプレイヤー間の協力によって得られた利得を各プレイヤーに公平に割り当てるための主要な枠組みであり,その有用性から電力分野への応用例も少なくない.本論文では,PV が大量連系された配電系統を対象とし,需要家の協力を前提として需要家リソースを活用する電圧管理システムについて考察する.