講演情報
[B-11-12]LLMの利用拡大に伴う識別子命名スタイルの変化に関する一考察
◎田村 雄登1、津川 翔1 (1. 筑波大学)
キーワード:
大規模言語モデル、コーディングスタイル、ソフトウェア開発
近年、ソフトウェア開発において大規模言語モデル(LLM)の利用が急速に拡大している。LLMは個々の開発作業を支援する一方で、多数の開発者に類似したコード例を提示することにより、従来は開発者コミュニティごとに異なっていたコーディングスタイルを均質化させる可能性がある。特に、識別子命名は開発者やプロジェクトの慣習を反映しやすく、LLMの普及に伴うスタイル分布の変化を捉える対象として重要である。本研究では、GitHub上の公開プロジェクトを対象に、LLM普及期における識別子命名スタイルの時系列変化を分析した。Python、JavaScript、TypeScript、Rust、Java、Goを主要言語とするプロジェクトから変数名、関数名、引数名を抽出し、識別子長、命名規則、単語数などに基づいてプロジェクト間の命名スタイルの距離を算出した。その結果、多くの言語で2024年頃からプロジェクト間の距離が低下しており、識別子命名スタイルが類似化している傾向が確認された。
