講演情報

[B-11-17]無線基地局における複数制御の調停最適化手法の提案

〇高橋 彰子1、塩津 晃明1 (1. NTT株式会社 ネットワークサービスシステム研究所)

キーワード:

無線基地局、調停最適化、複数制御

近年,モバイル通信サービスの高度化に伴い,無線基地局においてはスループットや消費電力など複数の性能指標を同時に考慮した運用が求められている.これに対し,スリープ制御やアンテナチルト角制御など複数の制御技術が導入されているが,これらは個別に最適化されることが多く,制御間の相互作用や性能指標間のトレードオフが十分に考慮されていない.その結果,全体として最適でない運用となる場合がある.本稿では,この課題を解決するため,複数制御の入出力データに基づき全体最適を実現する調停最適化手法を提案する.各制御の目的関数を線形結合した統合目的関数を定義し,その平均的な応答を表現する調停モデルを学習する.さらに,当該モデルを目的関数として制御設定を最適化することで,制御間の相互作用および性能指標間のトレードオフを考慮した調停を実現する.なお,本稿では調停モデルとしてXGBoostを,最適化手法としてベイズ最適化を適用し,手法の一実現例として評価を行った.スリープ制御およびチルト角制御を対象としたシミュレーション評価により,提案手法は各制御を順次最適化する交互最適化と比較して統合目的関数値を向上させるとともに,複数の性能指標をバランスよく満たすことを確認した.