講演情報
[B-14-20]トレードオフ判断を支援する多基準重みづけモデルの提案
◎杉本 結花1、八木 佐也香1、南 勝也1 (1. NTT)
キーワード:
多基準意思決定、重みづけ、自律管理
ネットワーク運用の自律化に向けて,複数の対応候補の中から状況に応じて適切な対応を選択する判断機能が重要となる.例えば,トラヒック増加時には,様子見,流量制限,第二ルートへの片寄せ等の対応候補が考えられる.このとき,QoEの維持,現用ルートの輻輳抑制,他ルートへの影響リスクの抑制などが対応選択の判断基準となる.これらの判断基準は状況に応じて重視すべき程度が変化するため,固定的なルールや閾値のみでは,対応可否や実行タイミングを柔軟に判断することが難しい.複数の判断基準が同時に存在し,かつ状況に応じて何を優先すべきか変化する対応選択は,ネットワーク運用におけるトレードオフ判断として位置づけられる.
本稿では,このトレードオフ判断を支援するため,状況情報に応じて判断基準および重みを設定し,対応候補を比較する多基準重みづけモデルを検討する.提案モデルでは,発生事象,影響範囲,将来的な悪化可能性,対応までの猶予時間,情報の信頼度などの状況情報を入力とし,当該状況で重視すべき判断基準を具体化する.さらに,各判断基準の優先度を重みとして表現し,対応候補を比較する.
本モデルの特徴は,状況情報から対応候補を直接決定するのではなく,判断基準とその重みを介して候補を評価する点にある.これにより,推奨候補だけでなく,どの判断基準がどの程度重視された結果であるかを明示でき,判断理由の説明可能性を確保できると考えられる.また,状況の変化に応じて重みを更新することで,固定的なルールでは扱いにくい運用判断への適用が期待される.今後は,具体的なユースケースに基づき,状況情報から判断基準および重みを生成する方法と,候補評価の妥当性について検証を進める.
本稿では,このトレードオフ判断を支援するため,状況情報に応じて判断基準および重みを設定し,対応候補を比較する多基準重みづけモデルを検討する.提案モデルでは,発生事象,影響範囲,将来的な悪化可能性,対応までの猶予時間,情報の信頼度などの状況情報を入力とし,当該状況で重視すべき判断基準を具体化する.さらに,各判断基準の優先度を重みとして表現し,対応候補を比較する.
本モデルの特徴は,状況情報から対応候補を直接決定するのではなく,判断基準とその重みを介して候補を評価する点にある.これにより,推奨候補だけでなく,どの判断基準がどの程度重視された結果であるかを明示でき,判断理由の説明可能性を確保できると考えられる.また,状況の変化に応じて重みを更新することで,固定的なルールでは扱いにくい運用判断への適用が期待される.今後は,具体的なユースケースに基づき,状況情報から判断基準および重みを生成する方法と,候補評価の妥当性について検証を進める.
