講演情報

[B-16-04]車載 TSN における ATS バースト長再調整によるサービス余裕最大化に関する一検討

◎△磯部 泰成1、ハン ネー アウン1、山崎 康弘2、大崎 博之1 (1. 関西学院大学、2. 中京大学)

キーワード:

Time-Sensitive Networking (TSN)、Asynchronous Traffic Shaping (ATS)、車載ネットワーク

自動運転や先進運転支援の普及に伴い、車載ネットワークには制御系、センサ系、情報系といった要求される通信品質 (QoS: Quality of Service) の異なるトラヒックが、単一のEthernet基盤を共有して伝送される。これらを単一のリンクに集約する際には、各トラヒッククラスの遅延上限要求に対して最悪遅延がどれだけの余裕を持つか、すなわちサービス余裕が設計品質を左右する。こうした混在環境において厳しい遅延制約を満たす技術として、時刻同期を必要とせずにフレームの到着間隔を平滑化できる ATS (Asynchronous TrafficShaping) が注目されている。ATS の性能は、制御パラメータである整形バースト長(CBSz: CommittedBurst Size) および 整形レート (CIR: Committed Information Rate)に影響される。特に整形バースト長はトークンバケットの容量に相当し、整形後トラヒックのバースト性および遅延境界に影響する。従来の最悪遅延解析では、各フローの到着過程を到着曲線により制約し、与えられた ATS パラメータの下で遅延上限を評価することが多い。しかし、このような解析は必ずしも遅延余裕をクラス間で均等化するようにATS パラメータを選ぶ設計手法を与えるものではない。そこで本稿では、ATSの整形バースト長を調整可能な設計変数として扱い、全クラスの正規化遅延余裕の最小値を最大化するパラメータ調整法を検討する。