講演情報

[B-19-16]生成AI時代のキャラクタ権利侵害評価に向けた視線計測による類似性判断の客観的評価

◎大川 結暉1、都甲 浩芳1 (1. 東京都市大学)

キーワード:

類似性判断

近年、生成AIの発達に伴い、商標物(キャラクタ等)の特徴を模倣した権利侵害画像の拡散が問題視されている。商標物の権利侵害判断において最大の焦点は、消費者がそれを見た際に元の商標と誤認するかという「出所混同のおそれ」であり、人間がどう似ていると感じるかという主観的認知に依拠する。しかし、巧妙な改変画像を大量に出力できる生成AIに対し、こうした判断を主観的な評価のみで行うことは限界がある。したがって、人間の認知メカニズムをデータで裏付ける客観的な類似性評価手法の構築が急務である。人間が類似性を判断する認知メカニズムは先行研究により解明されつつあるが、生成AIによる権利侵害の報告が相次ぐ「ノンバーバル(非言語)キャラクタ」の類似度判断のプロセスについては未だ明らかにされていない。人間が類似性を判断する際、その意思決定プロセスは特徴などへの視線注視パターンに反映されると考えられる。そこで本検討では、キャラクタの形状に着目し、教示で指定したキャラクタと提示されたシルエット画像との形状的類似度判断タスクを実施した。そして、その際の視線軌跡(スキャンパス)を計測・解析することで、キャラクタの類似度判断における視線注視メカニズムの解明を目指した。