講演情報

[B-1A-01]300GHz帯における粗面反射係数の測定とモデル化

◎佐藤 来知1、金 ミンソク1 (1. 新潟大学)

キーワード:

テラヘルツ、粗面反射、反射係数

次世代の移動通信システムで注目されるsub-THz帯(100~300 GHz)では,波長がミリメートルオーダーと非常に短いため,従来の周波数帯では無視できた建材の表面粗さやテクスチャに起因する拡散散乱の影響が顕著に現れる.平滑な面に対する鏡面反射はフレネル反射係数を用いて計算可能である一方,実際の壁面などの粗面では,表面の微細な凹凸による干渉や散乱損失により,鏡面反射波の強度が大きく減衰し,空間的に変動する.粗面反射の影響は,Kirchhoff近似に基づきフレネル反射係数を補正して表現されることが多いが,この手法は平均的な反射減衰の評価には有効な一方,拡散散乱波との干渉に起因する鏡面反射波の確率的な振幅変動を十分に表現できない場合がある.したがって,高精度な伝搬シミュレーションには,減衰特性に加えてフェージング変動特性の解明が不可欠である.本研究では,粗さを制御可能なサンドペーパーを用い,300 GHzにおいて10段階の粗さに対する反射測定を実施した.