講演情報

[B-1A-23]CPSゾンデ観測に基づく雲減衰量推定値と94GHz帯雲プロファイリングレーダー実測値の統計的比較評価

◎大野 峻宏1,2、糸川 喜代彦1、山下 史洋1、伊藤 耕介2、重 尚一2、竹見 哲也2 (1. NTT株式会社、2. 京都大学)

キーワード:

雲減衰量推定、CPSゾンデ観測、EarthCARE観測

次世代モバイル通信システムでは, 従来通信圏外であった場所に対してサービスエリアを拡張する超カバレッジ拡張が要件の一つとなっており, 非地上系ネットワークが注目を集めている. 次世代の非地上系ネットワークでは膨大な通信需要を捌く必要があるため, 高速かつ大容量通信が可能なサブテラヘルツ帯などの高周波数帯の利用に関心が集まっている. しかし高周波数帯での通信は, 伝搬経路上に雲が存在すると信号が著しく減衰する(雲減衰). したがって, 安定した通信品質を実現するためには雲減衰量の定量評価が不可欠となる. 我々はこれまでの検討で, 水滴と氷晶を考慮した雲減衰量推定を雲粒子の実測データに基づいて行い, 従来の雲減衰量推定モデルの不完全性を指摘してきた. 我々が提案する雲減衰量推定値を検証するため, 雲観測衛星EarthCARE が搭載する雲プロファイリングレーダー
(CPR) の観測データセットとの比較を試みた. このデータセットには, CPR の動作周波数である94 GHz の伝搬経路における総減衰量が含まれる. 本稿では, 雲粒子センサー(CPS) ゾンデ観測による雲減衰量推定値とCPR の総減衰量との統計的な比較結果について論ずる.