講演情報

[B-1C-03]画像解析との比較に基づくレーダによるカキの心拍推定精度の実験的評価

〇近江 啓成1、関根 真旺1、加藤 汰一1、村田 健太郎1、袁 春紅1、本間 尚樹1 (1. 岩手大学)

キーワード:

レーダ、テンソル分解、周波数変調連続波、カキ、画像解析、ミリ波

近年,カキの心拍パターンと生化学的指標に基づく鮮度評価の有用性が示されている.しかし,従来の顕微鏡を用いた光学的手法では,心臓を覆う囲心嚢を切開する必要があり,侵襲的な検査となる.これに対して著者らは,ミリ波 FMCW MIMO レーダを用いた非侵襲・遠隔での心拍推定法を提案してきたが,これまでは顕微鏡による目視観察で得られた変動周期との比較に留まっていた.そこで本稿では,画像解析から得られた心拍数をグランドトゥルースとして比較を行うことで,レーダで推定したカキの心拍推定精度を実験的に評価した.レーダから得られた3次元データにテンソル分解の手法CPDと線形復調を適用して心拍成分を抽出した結果,提案法と画像解析による心拍波形は概ね一致した.また,両手法から算出した心拍数の中央値の間には 0.848 という高い正の相関関係が確認され,提案手法が従来の光学的手法と同等の高い推定精度を持つことを実験的に明らかにした.これにより,レーダを用いたカキの心拍推定法の有効性を示すことができた.