講演情報

[B-1C-08]ヒトの動きをインターフェースとするビームフォーミング法

〇村田 健太郎1、新井 駿斗1、近江 啓成1、成澤 基希1、本間 尚樹1 (1. 岩手大)

キーワード:

レーダ、ジェスチャー、ビームフォーミング、MIMO、FMCW、ドップラー、ISAC

IoT・ウェアラブルデバイス普及の一方で,充電や電源管理の煩雑さがユーザ利便性を損なう要因となっている.この課題に対し,空間伝送型ワイヤレス電力伝送が注目されているが,通信機能が停止したデバイスの検出や,人体近傍デバイスへの安全な給電には課題が残る.また,メタサーフェスにより電波を受電器方向へ収束できるが,送受信機能を持たないため,環境変化に応じたリアルタイム制御は容易ではない.
一方,視線,カメラ,表面筋電位等に基づき,ヒトの意図やジェスチャーを電波制御へ反映する研究が報告されている.しかし,これらは外部センサや装着型センサを必要とする.また,ISACやミリ波レーダにより,電波を用いたジェスチャー認識が可能となっているが,認識結果をビームフォーミング(BF)制御へ直接応用する検討はなされていない.
そこで本研究では,ヒトの動きをインターフェースとして送信BFを行うコンセプトCARTHER: Catch and Release the Radioを提案する.本手法では,手を閉じる動作を「電波の把持」,手を開く動作を「電波の解放」とみなし,手の開閉に伴うマイクロドップラー応答に基づき送信ビームの集束位置を制御する.本稿では,手の開閉動作の検出と,その方向への電波収束を示す基礎実験結果を報告する.