講演情報

[B-1C-11]複数SISOチャネル振幅情報のみを用いた人体測位の実験評価

〇本間 尚樹1、長尾 大輝1、渡辺 健太1、村田 健太郎1、中山 武司2、飯塚 翔一2、音村 亮輔2 (1. 岩手大学、2. パナソニック)

キーワード:

ISAC、Wi-Fi、ヒトセンシング、測位

Wi-Fi CSIを用いたヒトセンシングは,通信とセンシングを融合するISACの一形態として注目されている.しかし,実際の通信機器では送受信機間の非同期性や内部処理の影響により,CSI位相が物理的な伝搬位相と対応しない場合があり,位相情報に依存しない測位法が重要となる.本稿では,複数SISOチャネルの振幅情報のみを用いた人体測位法を,VNAにより取得したSパラメータを用いて実験的に評価する.実験では,2.40 GHz帯,160 MHz帯域,128周波数点のチャネルを取得し,送信2ポート,受信3ポートからなる6個のSISOリンクを用いた.4名の被験者について3地点で測定を行い,CSI振幅2乗値の時間変動から人体由来の非DC成分を抽出し,TOFに基づくCaponスペクトルにより位置を推定した.比較として,位相ありMIMOおよび位相ありTOFについても同一データで評価した.その結果,全データに対する測位誤差RMSEは,MIMO w/ phaseで0.33 m,TOF w/ phaseで0.29 m,TOF w/o phaseで0.31 mとなった.これより,CSIの絶対位相を用いない場合でも,振幅情報に含まれる人体由来のTOF構造を利用することで,位相あり手法と同程度の測位精度が得られることを確認した.