講演情報
[B-1C-35]広角検知向けミリ波レーダ用アレーアンテナの放射特性歪み改善
〇國方 翔太1、西田 浩1 (1. 株式会社村田製作所)
キーワード:
ミリ波レーダ、アレーアンテナ、アンテナ間結合、デカップリング回路
ミリ波レーダでは、広角検知と高い角度推定精度の両立が求められる。アジマス方向の広角化には、パッチアンテナをH面方向にアレー化する構成が有効である一方、アンテナ間結合の増加により結合アンテナからの再放射が主放射と干渉し、放射特性歪みが発生する。この歪みは、ターゲットの角度推定精度を劣化させる要因となる。本稿では、Tx/Rxアンテナ配置の工夫およびデカップリング回路の装荷によりアンテナ間結合を抑制し、放射特性歪みを低減する手法を検討した。具体的には、TxとRxをエレベーション方向に分離して配置し、さらにTx間およびRx間の残留結合に対して高インピーダンス線路を用いたデカップリング回路を適用した。解析の結果、従来構成に比べてTxアンテナ間のアジマス方向利得ばらつきが低減し、放射パターンの一致性が向上した。また、放射位相ばらつきも抑制されることを確認した。以上より、提案手法は広角な指向性を維持しながら、ミリ波レーダ用アレーアンテナの放射特性歪みを改善する上で有効であることを示した。
