講演情報

[B-2-13]SAR画像の自己教師ありスペックル低減における学習段階の定量比較

◎敦賀 稜也1、網嶋 武1、福田 盛介2 (1. 明治大、2. 宇宙航空研究開発機構)

キーワード:

合成開口レーダ、スペックル、深層学習、ウェーブレット変換

合成開口レーダ(SAR)はコヒーレント観測に起因するスペックルを含む.これは下流処理の精度を低下させるが,スペックルフリーな参照画像の取得が困難なため,自己教師あり学習が有効である.その一手法であるSAR2SARは,合成スペックルによる初期学習(A),実画像でのファインチューニング(B),再学習(C)の3段階で学習する.本稿では,SAR2SARと,これに学習可能なウェーブレット変換を統合したWT+SAR2SARを対象に,学習フェーズをA/AB/ABCに切り分け,Sentinel-1 GRDデータを用いて定量評価した.その結果,両手法ともBで過平滑が生じ,Cの再学習によりこれが補正されることを示した.全フェーズを学習したABC構成どうしを比べると,WT+SAR2SARはSAR2SARより構造の保存に優れていた.以上より,再学習フェーズCが過平滑の抑制に不可欠であり,ウェーブレット変換の統合が構造保存に有効であることを示した.