講演情報

[B-3-01]周波帯における降雨減衰を考慮したNTN経路選択の影響に関する一検討

◎△大野 雄介1、高林 健人2 (1. 東洋大学大学院 理工学研究科 電気電子情報専攻、2. 東洋大学 理工学部 電気電子情報工学科)

キーワード:

NTN、LEO、HAPS、経路選択

非地上系ネットワーク(NTN)は、6Gで求められる超カバレッジ拡張を実現する技術として期待されている。一方で、高周波帯を用いた通信では降雨減衰の影響が大きくなり、通信品質の低下が課題となる。本研究では、低軌道衛星(LEO)およびHAPSを介したNTNにおいて、降雨減衰を考慮した経路選択が通信品質に与える影響を計算機シミュレーションにより評価した。送信元を太平洋中央、受信先を東京の地上局とし、受信先周辺に降雨エリアを設定したうえで、総通信距離が最短となる経路と、降雨の影響を抑える経路を比較した。評価指標には実行スループットを用い、2GHzおよび20GHzの2つの周波数帯で検討を行った。その結果、2GHzでは降雨減衰の影響が小さく、経路選択による通信品質の差は大きく見られなかった。一方、20GHzでは最短経路において通信が困難となる場合があったのに対し、降雨エリアを回避する経路を選択することで実行スループットの改善が確認された。以上より、高周波帯を用いるNTNでは、降雨減衰を考慮した経路選択が通信品質の維持に有効であることが示された。