講演情報

[B-3-04]宇宙光通信における有色雑音下での時間領域型周波数オフセット推定法

〇鈴木 貴大1、小笠原 大作1、野口 栄実1、安部 淳一1、田中 智永1、若藤 健司1 (1. 日本電気株式会社)

キーワード:

宇宙光通信、衛星光通信、デジタルコヒーレント、周波数オフセット推定、キャリア周波数オフセット、ドップラーシフト、有色雑音、自己相関

デジタルコヒーレント宇宙光通信では,ドップラー効果により生じるGHz級の周波数オフセットの推定・補償が不可欠である.隣接サンプル間の位相差の平均を利用する時間領域の推定法は,低演算量で実装可能であり,衛星搭載機器への適用が期待される.しかし,受信フロントエンドの帯域制限により雑音が有色化すると,雑音の自己相関に起因する推定バイアスが生じる.本稿では,有色雑音下での推定バイアスを抑制する時間領域型周波数オフセット推定法を提案する.提案方式では,雑音自己相関の影響低減と信号自己相関の保持とのトレードオフに基づいて選択したラグの自己相関を用いて周波数オフセットを推定する.シミュレーションの結果,ラグ1の自己相関に基づく方式と比較して,提案方式は広いSNR範囲にわたり推定誤差を低減できることを確認した.残留周波数オフセットは後段のキャリア位相同期で吸収可能な水準であり,粗補償手法として実用上有効であることを示した.