講演情報

[B-5A-60]TTD回路制約を有するサブテラヘルツ帯JPTAにおけるスペクトル指紋を活用したビームトレーニングに関する一検討

〇大戸 琢也1、高梨 昌樹1、村松 潤哉1、渡辺 俊明1、佐々木 健吾1 (1. 豊田中研)

キーワード:

サブテラヘルツ、JPTA、TTD、ビームトレーニング、AoA推定

車両に搭載されるカメラやLiDARなどのセンサが生成する大容量データの伝送に向けて,広帯域伝送が可能なサブテラヘルツ帯が注目されている.本周波数帯は伝搬損失が大きいため高利得ビームの形成が必要となるが,ビーム幅が狭く掃引数が多いことに加え,車両の移動や伝搬環境の変化への追従に繰り返しビームトレーニングが必要になるため,トレーニングオーバーヘッドが課題である.これに対し,周波数ごとに異なる方向を指向するビームを形成可能なJPTA(Joint Phase Time Array)を用い,単一信号の受信電力から到来角(AoA:Angle of Arrival)を推定することで,ビーム掃引なしでビームトレーニングを行う手法が有望視される.しかし,TTD(True Time Delay)回路の制約に起因するビームプロファイルの歪みにより,受信電力に基づく従来のAoA推定では精度が劣化する.本稿では,この歪みを角度ごとに固有の「スペクトル指紋」として活用し,高精度なAoA推定を実現するビームトレーニング手法を提案する.