講演情報

[B-5B-16]公共ブロードバンド移動通信システムの高度化に関する研究開発
― 公共BB 上空利用に向けたUAV プロペラ変調に関する一検討 ―

〇金澤 昌幸1、浅野 勝洋1、真鍋 良太郎1、杉山 茂1 (1. 国際電気)

キーワード:

公共ブロードバンド移動通信システム(公共BB)、VHF帯、無人航空機(UAV)、プロペラ変調、偏波MIMO

本研究では,VHF帯を用いる公共ブロードバンド移動通信システム(公共BB)の高度化に向け,UAV(無人航空機)搭載時に生じるプロペラ変調が受信信号へ与える影響を検討した.UAVの活用は災害現場における迅速な通信確保に有効である一方,プロペラ回転に起因する電磁的影響が課題となる.
本稿では,垂直偏波(V)および水平偏波(H)によるMIMO構成を想定し,電磁界解析と実機測定によりアンテナ利得変動を評価した.解析の結果,H偏波では最大約8.5 dBの利得変動が確認されたのに対し,V偏波では約0.5 dBと小さいことが分かった.さらに電波暗室内において200 MHz帯信号を用いた測定を実施し,H偏波では解析結果と良好に一致することを確認した.一方,V偏波ではアンテナの振動等の影響により,解析より大きな変動が観測された.
以上より,プロペラと偏波方向の関係が受信特性に大きく影響すること,および振動抑制を含むアンテナ構造設計の必要性を示した。