講演情報

[B-5B-20]長距離無線通信システムにおけるJupiter SDRを用いた実機検証

◎濱田 朋花1、今村 優希1、長尾 勇平1、黒崎 正行1 (1. 九州工業大学)

キーワード:

ダイバーシチ、Jupiter SDR

本研究では,低SNR環境および強い干渉下において高い信頼性を実現する長距離無線通信システムについて,ADI社製Jupiter SDRを用いて実機評価を行った.提案システムでは,空間・周波数・時間の各領域においてダイバーシチを適用している.具体的には,2本の受信アンテナを用いた空間ダイバーシチ,同一情報を複数のサブキャリアへ配置する周波数ダイバーシチ,同一情報を複数フレームにわたって送信する時間ダイバーシチを採用し,各ダイバーシチブランチは耐干渉最大比合成(IMRC)によって合成した.
実機評価では,MATLABで生成した信号をJupiter SDRから送信し,減衰器(Attenuator)を介して減衰させた後,2本の受信アンテナで受信した.受信信号はMATLABで復調し,EVM(Error Vector Magnitude)を評価した.その結果,従来構成(Nfd = 1,Ntd = 1)と比較して,提案手法(Nfd = 2,Ntd = 3)は目標EVM(−15 dB)を達成するための所要SNRを約8 dB低減した.この改善は,自由空間伝搬環境において約2.5倍の通信距離延伸に相当する.以上より,提案手法は実機環境において通信品質および信頼性を効果的に向上させることを確認した.