講演情報
[B-6-06]トランスポンダの仮想化とCDCレストレーションへの適用法
〇市原 亘1、染谷 拓海1、野辺 誠1、奥 恵理子1 (1. NTT株式会社)
キーワード:
DSP、CDCレストレーション、ROADM
本稿では、大容量・高速化が進む光トランスポートネットワークにおいて、デジタルコヒーレントDSPの進化とその活用方法に着目し、コスト効率の高いネットワーク設計手法を提案・評価したものである。近年、DSPは低消費電力化・小型化を背景に短期間での性能向上が進んでいる。またROADMシステムにおいて障害時には光パスを切替えるCDCリストレーション方式が普及している。一方で、リストレーションパスは通常の運用パスより距離や装置条件が厳しくなり、伝送レート低下や中継装置追加によるコスト増が課題となる。 この課題に対し、本論文ではDSP機能とトランスポンダ機能を分離し、DSPを仮想化してプール化する新たな構成を提案する。これにより最新DSPだけでなく旧世代や性能ばらつきのあるDSPも用途に応じて活用可能となり、資源の有効利用と柔軟なネットワーク設計が実現される。 評価として、日本全国を想定したJPN12コアネットワークトポロジを用い、最短経路および重複しない第2経路(CDC-Rパス)と、人口および距離に基づく需要モデルを使ってシミュレーションを実施した。その結果、本提案方式は従来方式に比べて、さまざまな距離・ビットレート条件に対して効率的なリソース割当が可能であり、特にコスト面で優位であることが示された。 以上より、DSP機能の仮想化とCDC-R方式の組み合わせは、全国規模の光ネットワークにおいて柔軟性と経済性を向上させる有効な手法であることを検証した。
