講演情報

[B-6-10]FONにおける波長運用情報を用いた自律波長設定手法

〇菅原 大和1、村上 正樹1、伊達 拓紀1 (1. NTT株式会社)

キーワード:

フィルターレス光ネットワーク、APN、WDM、DCO、光トランスポンダ

アクセス領域における光波長回線の低コスト化に向け,光カプラ等の受動素子とDCOを組み合わせたFONの適用が検討されている.FONでは波長多重信号がブロードキャストされるため,同一波長の送信による波長衝突を避けながら,受信端DCOが短時間で空き波長を把握し,自律的に送信波長を設定する仕組みが求められる.従来,DCN回線を用いず,OTU4フレームのGCC0領域に波長情報を付加してDCOが自律的に波長を設定する方式が提案されている.しかし,受信端DCOのみで空き波長を探索する場合,信号の中心周波数を事前に把握できないため,C-band内の候補波長を逐次探索する必要がある.4.8 THz帯域を6.25 GHz間隔で探索する場合,探索対象は最大768インデックスとなり,1インデックスあたり30秒を要すると仮定すると,全探索には約6.4時間を要する.本稿では,キャリア拠点側DCOが送信波長のOTU4フレームGCC0領域にFON全体の使用中波長および空き波長を示す波長運用情報を付加し,カスタマ拠点側DCOが探索用インデックスからいずれか1波長を受信することで,FON全体の波長利用状況を取得する自律波長設定手法を提案する.これにより,全候補波長を逐次探索することなく,使用中波長を避けて送信波長を設定できる.探索用インデックス数を8,1インデックスあたり30秒とした場合,初回受信までの最大探索時間は約4分となり,光パス開通リードタイムの大幅な短縮が期待できる.