講演情報

[B-7-19]水処理設備をユースケースとした二重ブロックチェーンの実証検討

◎△菅野 稜太1、布施 駿1、吉井 優輝1、水野 修1 (1. 工学院大学)

キーワード:

ブロックチェーン、IT/OT連携、ストレージリソース、Hyperledger Fabric、SWaTモデル

ITとOTが連携する環境では,センサ値や設備操作履歴を,異常時の原因追跡や不正操作の検証に利用できるよう,改ざん困難な形で保存する必要がある.しかし,高頻度に発生するデータをすべてブロックチェーン(BC)へ保存すると,台帳サイズが増大する.先行研究では,一時的BCと集約的BCからなる二重BC方式により保存量を削減したが,センサの生データをどこで処理し,危険度や異常候補をどのように判定するかは十分に扱われていない.そこで本稿では,BC投入前にエッジ処理層を導入する二重BC方式を検討する.エッジデバイスは,センサから取得した生データに対し,形式統一,平滑化,異常候補判定を行い,処理後データを一時的BCへ送信する.異常候補の場合は,異常理由と生データも付加する.一時的BCに記録されたデータは,Aggregatorが条件に応じて集約し,通常時は要約情報,異常時は詳細情報を集約的BCへ保存する.さらに,水処理設備を模擬したSWaTモデルの6工程に対し,各工程のセンサ群を1台のエッジデバイスが処理する適用構成を示す.これにより,工程単位でデータを整理し,異常箇所の把握と保存対象の選別を可能にする.今後は,提案構成を実装し,性能,保存量削減効果,異常判定の妥当性を評価する.