講演情報

[C-12-45]音響電気効果を用いた脳波センシング向け適応干渉波抑圧受信回路

〇水谷 文人1、高宮 真1、井出 倫滉1 (1. 東京大学)

キーワード:

アナログフロントエンド、CMOS集積回路、生体センシング

音響電気効果を用いた神経計測向けに適応キャンセラによりRF領域で干渉波を抑圧する方式の受信ICを提案する。低侵襲な神経計測手法として、音響電気効果を用いた超音波計測が注目されている。この手法は数mm級の空間分解能で局所活動を読み取れるが、超音波信号の電界結合による干渉波を受信経路で抑圧することが課題であった。提案構成では、適応キャンセラ回路がTIA後のDC誤差を検出し、キャンセル信号を注入してRF領域で干渉波を抑圧する。これにより、10Hz以下の低周波通過域を維持したまま、ダイナミックレンジ要件の緩和が可能になる。シミュレーション評価では、111dBの干渉波由来DC抑圧と後段ADCダイナミックレンジの18.5bit緩和、10Hzまでの平坦な通過域特性、+0.70dBに抑えられたNF劣化を達成できることを示した