講演情報

[C-15-14]全身平均SARに対する深部温度上昇の影響評価

〇岩井 さくら1、平田 晃正1 (1. 名古屋工業大学)

キーワード:

全身ばく露、深部温度上昇、比吸収率 (SAR)、全身平均SAR

近年,無線通信機器の利用拡大に伴い,電波の生体に対する影響に関心が高まっている.人体の電波防護を目的とし,ICNIRPガイドラインやIEEE規格で国際的な指標が定められている.全身ばく露の指標には,全身平均SAR (Specific Absorption Rate[W/kg])が用いられている.これまで,全身平均SARと深部温度上昇の関係は,一部のばく露レベル(0.08,0.4, 4 W/kg)でのみ評価されており,これらの間は線形補完によって推定されていた.本稿では,複数周波数において全身平均SARを連続的に変化させ,全身平均SARと深部温度上昇の関係について検討を行った. その結果,全身平均SARに対する深部温度上昇値は,特性が線形から非線形に移行する傾向が見られ,曲線の軌跡を描いた.このことから,全身平均SARのばく露レベルと体温上昇を線形近似することの妥当性について、再検討の余地があると考えられる.今後の課題として,ほかの周波数での検討や,人体を接地する条件での検討を考えている.