講演情報
[C-3_C-4-38]Dualポートラマンポンプの高出力化・電力変換効率改善の検討
〇吉田 順自1、畳田 泰斗1、鎌田 隼1、室 達也1、関 政義2、北條 直也2、磯崎 悠輔2 (1. 古河電工、2. 古河ファイテルオプティカルデバイス株式会社)
キーワード:
ラマンポンプ、高出力、電力変換効率、低消費電力、ラマン増幅器
通信伝送速度の高速化に伴い、受信側におけるOSNR劣化による伝送距離の短縮が顕在化しており、信号品質を維持したまま高利得を得る光増幅技術の重要性が高まっている。特にラマン増幅器は、励起光の波長選択により任意の信号帯域を増幅可能であり、広帯域伝送への対応に有効である。一方で、高速変調に伴う信号スペクトルの広帯域化に対応するためには、S帯からU帯にわたる波長帯域拡張が求められ、これに伴いポンプ数の増加による高密度実装、ならびに高出力・低消費電力駆動の両立が重要課題となっている。さらに近年、生成AIの普及に伴う通信トラフィックの急増により、データセンタ間におけるマルチレール伝送による容量拡大が進展しており、長距離かつ高品質な伝送を支えるラマン増幅技術の重要性は一層増している。本稿では、高出力化・低消費電力駆動・省スペース化を目的として開発してきたDualポートラマンポンプについて、さらなる性能向上に向けた検討結果を報告する。電界調整層を有する非対称導波路レーザを用いた5 mm素子を適用した結果、35 ℃動作時において1.6 W以上の高出力動作を確認した。また、従来の3 mm素子と比較した評価において、両ポートのファイバ出力合算値が0.26 W以上の領域で電力変換効率の向上が確認され、無効電力の低減に有効であることを示した。以上より、本構成は広帯域ラマン増幅器における高効率・高密度実装に向けた有効性が確認された。
