講演情報

[N-1-18]Polyak-Ruppert Averagingを用いた勾配分散低減勾配法

◎△浅井 傑1、山富 龍1、二宮 洋1 (1. 湘南工科大学)

キーワード:

確率的勾配降下法、確率的分散低減勾配法、Polyak-Ruppert Averaging、勾配分散低減、深層学習の最適化

近年,深層学習の最適化手法として確率的勾配降下法(SGD)が広く用いられているが,ミニバッチによる勾配計算には大きな分散が含まれるため,学習が不安定になる場合がある.この問題を改善するため,フル勾配を利用して勾配分散を低減する Stochastic Variance Reduced Gradient(SVRG)が提案されている.さらに,フル勾配の計算コストを削減するため,1エポック前の平均勾配を用いてフル勾配を近似する No Full Grad SVRG が提案されている.しかし,同手法では前エポックの最終パラメータを基準点とするため,基準点におけるフル勾配と平均勾配との間に乖離が生じ,学習が不安定化する場合がある.そこで本研究では,Polyak-Ruppert Averaging に基づき,前エポックの平均パラメータを基準点として用いる Polyak-Ruppert Averaging No Full Grad SVRG(Polyak-SVRG)を提案する.平均パラメータを利用することで,個々の更新による変動を平滑化し,平均勾配によるフル勾配近似の精度向上を図る.CIFAR-10 を用いた画像分類実験の結果,提案手法は既存手法と比較して精度推移の振動が小さく,安定した学習が可能であることを確認した.