特別講演

画像認識の最先端と近未来

講師: 原田達也氏 (東京大学 教授)

2001年 東京大学 大学院工学系研究科 機械工学専攻 博士課程修了、2001年 東京大学 大学院情報理工学系研究科 助手、2006年同講師、2009年 同准教授、2013年 同教授。現在に至る。画像認識、機械学習、知能ロボットシステムなどの研究に従事。ILSVRC2012 詳細物体認識部門 第1位、ILSVRC2012 検出識別部門 第2位、ILSVRC2014 物体識別と検出部門 第4位、ILSVRC2015 物体検出部門(外部データ) 第3位、2009年度日本ロボット学会論文賞など受賞。

講演概要:

膨大かつ整備されたデータセットの構築、GPGPU等の計算機システムの進化、深層学習などの機械学習手法の発達により、近年の画像認識の進歩には目を見張るものがある。物体認識に関しては、問題対象となる適切な量と質のデータを準備できれば、誰でもある程度のシステムを構築可能な位にコモディティ化している。そのため画像認識の研究分野では、単純な物体認識を超えて、自然言語処理との融合やコンテンツ生成などのより挑戦的な課題にシフトしつつあり、講演者らの今までの取り組みを交えながら、最先端で何が起きているのか紹介し、今後の方向性についても検討する。


集合視による注視・行動のセンシングと理解

講師: 佐藤洋一氏 (東京大学 教授)

1990年東京大学工学部機械工学科卒。1997年CMU PhD Program in Robotics修了。東京大学生産技術研究所研究機関研究員、講師、助教授、同大学大学院情報学環准教授を経て、2010年より同大学生産技術研究所教授。現在、同研究所副所長、同研究所附属ソシオグローバル情報工学研究センター長。コンピュータビジョンに関する研究に従事。2011年日本学術振興会賞、2010年、2008年、2006年電子情報通信学会論文賞、2011年情報処理学会50周年記念論文賞、2000年日本VR学会論文賞等を受賞。

講演概要:

本講演では、私達が進めている集合視による注視・行動のセンシングと理解に関する研究の取り組みについて紹介します。この研究では、グループで作業をすすめる複数の人々が装着したウェアラブルカメラとアイトラッカーを分散型センサとして捉える「集合視」という考え方を提唱し、それらのセンサから得られる情報をもとに、各人物が互いに連携しつつ何をどのように見ながらどのような行動をとっているのかを詳細に記録・解析・活用可能とする基盤技術の開発を進めています。本発表では、この研究プロジェクトの目標とこれまでに得られている具体的成果について、その概要を紹介します。