第35回山口県理学療法学術大会

大会長挨拶

第35回山口県理学療法学術大会の開催にあたって

 

 

 

第35回山口県理学療法学術大会

大会長 小西 尚則

(山口大学医学部附属病院)

 このたび、第35回山口県理学療法学術大会の大会長を務めさせていただきます、山口大学医学部附属病院の小西尚則です。

 

 日本は、地震・台風・豪雨など、世界でも有数の自然災害大国です。こうした災害のたびに、人々の生命や生活は大きな影響を受け、医療・福祉・地域支援体制における迅速な対応と長期的な支援が求められてきました。その中で、理学療法士(PT)には、従来の医療機関内におけるリハビリテーションの枠を超え、災害時の支援や災害前の備え(予防)という新たな専門性が求められてきています。

 

 本学会では、「“備える”から“支える”へ-災害と予防に挑む理学療法士の専門性」をテーマに「備える」すなわち災害に備えた地域づくり・リスク評価・健康増進活動における理学療法士の役割について市民公開講座として鹿児島大学医学部保健学科教授の牧迫飛雄馬先生に、また、「支える」すなわち災害発生後の急性期対応・避難所支援・被災後の継続的リハビリテーション支援について、特別講演として一般社団法人日本災害リハビリテーション支援協会代表理事の栗原正紀先生にご講演をいただきます。また、コーヒーブレイクセミナーとして、山口県災害リハビリテーション推進協議会(山口JRAT)の米沢智史先生に山口県内の災害時リハビリテーション医療体制についてもご紹介いただきます。

 

 理学療法士が、地域の安全と健康を“事前”にも“事後”にも支える存在として、災害と予防の現場で何ができるのか。本学会を通じて、実践知・研究成果等を共有し、これからの理学療法の専門性をともに再構築する契機としたいと考えています。本学会が、会員みなさまの今後の活動や交流のきっかけとなることを、学会準備委員一同、心より楽しみにしております。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。