講演情報
[LS16-2]ナノポアシークエンス最新テクノロジーアップデート
○宮本 真理 (株式会社オックスフォード・ナノポアテクノロジーズ コマーシャルダイレクター アジアパシフィック&日本地区)
オックスフォードナノポアテクノロジーズ社のシークエンサーは2016年に手のひらサイズのシークエンサーMinIONの発売開始を皮切りに様々な分野での活用が広がり、現在では同じケミストリを活用したデスクトップタイプのハイスループットシークエンサーGridIONとPromethIONのリリースにより、ヒトゲノムなど大型ゲノム解析への応用も広がっている。<br/>オックスフォードナノポア社のシークエンサーの特徴は長いリードを読むという点に加え、DNAやRNAの分子をそのまま読み取ることにより、それらの修飾を同時に読むことが可能であるという点、そしてシークエンス自体がリアルタイムに行われることにより、従来ではシークエンサーが終わるまで待たなければいけなかった結果をより迅速に得ることができる点である。<br/>これら非常にユニークな特徴がありながら、精度についてこれまで問題視点を様々な改良で改善し、最新のケミストリでは、99%以上の精度を提供できるようになってきている。<br/>本セッションではナノポアシークエンサーの最新の精度の改良の詳細に加え、PromethION フローセルを2個設置できる小型ハイスループットシークエンサーP2 solo, そしてAdaptive Samplingについても解説する。